<Dec. 2009>
材料:ケヤキ
仕上げ:拭き漆(生漆 + 松煙)
size:W:1150mm (天板:1080x H:300x D:400~540)
節、節の芯割れ、縮み、反り、ねじれ‥‥暴れん坊のケヤキを95°の留め(?)隠し蟻組みで落ち着かせた文机です。
脚が5°開くだけで随分と重量感が増します。
長さ1200mmの共木2枚を使用しています。1枚は天板、もう1枚を半割、縦のブックにして脚部分としています。
この長さの板を文机に使用する場合、蟻桟を叩き込み脚部分を組むのが一般的かと思います。しかし重量感は薄くこじんまりとしたまとまりになりがちです。
また、通常の留め隠し蟻組みも長さが長さだけに留め<90°>とすると、やはりこじんまりとした函体となってしまいます。
嵌め合い加工は90°としましたが、脚の組み加工は5°傾斜してあります。天板と脚の厚みが同じであれば双方2.5°の傾斜加工が必要で非常に面倒になります。このため、傾斜加工は脚だけとしてあります。天板厚み≒37.5mm、脚厚み≒39.0mmとして角がしっかり留まるようにしました。
仕上げは、生漆に松煙を加えた拭き漆、黒っぽくして暴れん坊を強調してみました。