クリのリビングテーブル

斜視

<Jun.2022>
材料:クリ
仕上げ:オイルフィニッシュ
size:H : 450mm × W : 1000 × D : 520

クリのリビングテーブルです。
トチのサイドテーブルのデザインが気に入っている、とのことです。
トチのサイドテーブルの天板と脚の組みは三方留め風。天板には脚の4分の1サイズの枘と斜面接着、懸念される天板内側への倒れ込みは横桟が入るために強度は確保されます。ところが今回はデザイン上横桟(幕板)は入れたくない。対角線に桟を通そうとすると蟻桟の高さで視界に入ってしまう‥‥。最終的に隅木を枘組することにしました。

図面ではどんな形状も描くことが出来ますが、制作する段になると加工順を頭に置き、ひとつひとつの部材に加工精度が求められます。天板への脚と隅木の枘穴加工も手作業です。
天板4辺のR加工は3次曲面となるため手鉋の切削になります。脚との接着面は0.5mmほど残し組み終えてから仕上げることになります。

隅木は内側への脚の倒れ込みの補強となるため12mm × 35mm × 30mm長の枘構成です。脚、天板との組み固定ではクランプ締めするため隅木のR加工は組み上げてからシコシコと南京鉋で切削することになります。
蟻桟は寄せ蟻としました。通常は通しなのですが天板4辺R面を重視し寄せ蟻としました。蟻桟センターに丸棒で位置決めしています。