<Mar.2021>
材料:胡桃
仕上げ:オイルフィニッシュ
size:H : 750mm(SH:410) × W : 420 × D : 460
ご高齢の方に向けた胡桃を使ったD.チェアです。
市場にある多くの椅子は、西洋化や平均身長の伸びなどで座面高は高くなり、座面の広さは大きくなりました。また、背が当たる笠木のデザインも左右両端が身体を囲むようなデザインも増えてきました。どちらも否定する気はありません。カラダが大きくなれば座面高は高くなり座面は広くなるのは当然のことですし、笠木のデザインもそれはそれでカッコイイと感じます。
ところが、それほど背は高くない方やご高齢の方にとっては座る立つという動作がし辛く、両端に大きめに出た笠木は立つ時に邪魔になることがあります。
今回のD.チェアは、それらを考慮したデザインです。
座面高は410mmと低め、座面の奥行きは390mm、座面幅は420mmとし、後ろに倒れにくいよう後ろ脚を強めに前へ傾斜、材も軽い胡桃を使っています。
本来ならば、テーブルと椅子とのバランスで成立するのですが、今回のD.チェアはテーブル高を考慮して微妙なところで座を低め、小さめにデザインしています。
構造として、前の幕板は通しの蟻桟、後部では小さな寄せ蟻を施し座板の反りを抑えています。