<Mar. 2014>
材:ナラ、トチ、桐、スプルース
仕上げ:拭き漆(+松煙)
仏壇本体:size:W : 500mm × H : 750 × D : 450
下抽斗:size:W : 650mm × H : 600 × D : 500)
ナラによる仏壇です。
この仏壇は「佛安佛檀店」様からご依頼いただきました。
お客様と「佛安佛檀店」様との話し合いによるご希望は
1. 全体のサイズ(置き場所、仏具サイズから)
※仏具のサイズはやはり専門の方にお任せすべきです。
2. 仕上げは拭き漆。本体の仕上げは松煙を加えて黒っぽくし、内陣部分の鏡板はトチの杢板を使い松煙を用いない
3 .下の抽斗の把手は錫合金鋳物(自作)
4. 下の抽斗3段ともスライド板が置ける
5. 下の抽斗は単体で使用可能なように天板を仕上げる
6. ダウンライトの取り付け
等です。
仏壇本体:
扉(雨戸)は反りを極力押さえるために、桜仏壇と同様に2枚を張り合わせています。小抽斗の上はスライド板を今まで同様設置してあります。
下抽斗:
3段とも深めの抽斗です。相当量収納が可能です。
どちらも側板は、板作りではなく框組みとしました。重量を押さえるためです。が、幕板外側にRの欠き取りを施したかったため15mmとしたのですが軽量化がなされたかどうか‥‥
冬場の拭き漆はツラいです。室温20°、湿度80%の室環境はなかなか作れるものではないです。組む前での拭き漆作業ですから一部屋室環境にしなければならず、ストーブと加湿器がないとその環境に近付けない。加湿器フル稼動で湿度50%が限界でした。次回から冬場の組み物の拭き漆は堪忍してもらいたいのだが‥‥。
抽斗の把手(つまみ)は、錫合金鋳物(ピューター合金)で自作です。以前私が厨子で取り付けていたものがお客様の目に止まったようです。同じ形にはならないことを了承していただき制作しました。
※この仏壇は「佛安佛檀店」様からのご依頼によるものです。