<Nov.2009>
材料:ウェンジ(フレーム、脚)、高野槙(上中段)、木曾檜(下段)
size:H : 1010mm(本体 : 960)× W : 1110mm(1060) × D : 200 (t : 25)
仕上げ:ワックス<高野槙は木地仕上げ>
価格:105,000円
黒のフレームに白の桟と鏡板をアレンジしました。
黒はウェンジ、白の桟は高野槙、鏡板は木曾檜を使用しています。
薄く細い桟は、ひねりやしなりを持たせるため、油分(? 鑞? ヤニ?)が多くしなやかな粘りがあり、加えて気品ある甘い香りを持つ高野槙としました。檜は今回鏡板として香りはワックスで閉じ込めました。
上段の組みは、しなりを持たせ松葉状に交互に組んでいます。松葉組みという方法でしょうか?中段を主にしたかったために強く主張しない組み方を模索していてここに行き着きました。試し組みを繰り返していてこの組み方が出来た、と言うことです。
中段は、上下桟それぞれ90°角度を変え、左右交互反転にひねりを持たせています。桟の返しの力を相殺するためです。
見る方向によって表情が変わります。
中央は、上中のしなりとひねりの応用。全体にしまりを持たせる重要なアクセント部分です。
下段は、上中段とケンカしないように木目が柔らかく揺れる木曾檜の鏡板としました。
それぞれの枠が、それ以上でも以下でもないそれぞれの役割を果たす。とても重要なことです。
また、目立たない脚もしなりとひねりをイメージして削り出しました。