KD(ノックダウン)方式による欅のダイニングテーブルです。
手鉋による面出し作業で終えた天板は、製材時≒72mm厚を67.5mmで仕上げました。(松井さん、びっくり!)きっと電動鉋で削っていれば62〜65mmくらいになったと思います。電動鉋の性能とわたしの扱いが下手なので。また、長さは製材時≒2200mmを1900mmとしました。良材をフルに使いたかったからです。何せこの板の兄弟は某相撲部屋の看板ですから。
面出し作業と千切りは先のBlog「手鉋で面出し技能試験、なんちゃって」、蟻桟も「蟻桟について2」で書きましたので省略し、今回は構造について。
V字の脚を擦り脚と幕板で組み天板の蟻桟に差し込むKDです。経年変化による脚部のブレを抑えるために大きなR形状の貫を差します。
この貫は脚部幕板への蟻組とし天板と接する箇所は欅のブロックで位置決めします。非常にシンプルな構成ですがシンプル故に当然のことながら高い精度が求められます。またKD方式ですから脚部と蟻桟との組みも通常の枘のようにキツメであってはならず、かといってユルメもダメです。叩かずに両手で8分押し込み現場で両手でドン!と入れる感じです。
テーブル下の空間を大きく取り、脚や貫を気にせずテーブル四方に人が着けること、一見KDには見えないことに重点を置きデザインしています。
おぉ、きれい!
artisanさん、お久しぶりです。
Blog、Twにも戻られましてね。また、勉強させていただきます。
きれい、と言われて、デヘッと照れ笑い。