「夏休みの自由研究」? 猛暑で曲げ木!

子供たちの「夏休みの自由研究」にもなりそう。
アツイナツ!、ナツイアツ!‥‥と猛暑が長引いているので太陽光を利用して曲げ木の実験をすることにした。冬に作業場の薪ストーブの煙突を使って失敗したので猛暑の中でのリベンジである。木工屋としては至極真面目!
自由研究のテーマがまだ見つからない子供たちは試してみるのも良いのでは?危険はないし、木というものの性質を知るきっかけにもなると思う。子供たちからの質問は大歓迎です!!『なんでお湯に浸けるの?』『なんで曲がるの?』etc.
ただ風呂の浴槽を使うので、木から出るアク(油分、色素など)が浴槽に付着することもあるので要注意!特に白い浴槽は気をつけて!終わったらしっかり掃除してください。

型から外す

 

手順

今回使用する材は、ナラ、クルミ、クリの3種類です。端材を利用するので材のサイズは3種類とも違うのですが約15mm × 23mm角で長さは900mmです。煙突に入れるものと入れないもの2種類を比較しようと思います。

作業手順

1.材を準備(一つの材を半割してほぼ同じ条件とする)する。ステンレスの煙突も。

材と煙突

2.風呂の残り湯に二日間(適当)浸ける。(材が浮かぶのでバケツに残り湯を入れて重しにする)

浴槽に材を浸ける

3.浴槽から材を取り出しラッピングする。

材をラッピング

4.熱伝導性が高く錆が出ないステンレスの煙突に入れるもの、ラップのみのもの2種類作る。煙突は熱が逃げにくいように両端に蓋をする。
※鉄製のものを使うと材は黒ずむので使わない。

5.猛暑の太陽光で熱する。朝方は玄関先、その後黒い庭石の上に約7時間。直射日光と反射熱で60度超でしょう。

6.陽が当たらなくなり始めたら、ラップを外して熱いうちに材の種類ごとに型にクランプ固定。

材が熱いうちに型に固定

7.風通しと日当たりが良い場所で七日間乾燥させる。

七日間乾燥

8.クランプを外して曲がり具合を測定してみる。外したばかりなので煙突に入れたものとラップのみのものとは曲がり具合に大差はないけれど、数日経てば曲げ戻りで差が出てくるかもしれない。

型の頂点の高さは80mm、型から外した直後の材の曲がり具合は
クリは65mm(クルミとナラより材が太め)
クルミは70mm
ナラは煙突70mm、ラップのみ66mm
という結果です。

曲がり具合の測定

曲げ戻りの結果については、後日報告します。ではでは。

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