木工作業の工夫1〜5
木工作業の工夫も6回目となりましたが、過去の記事内容をタイトルに明記していなかったので今回から()表示することにしました。ちなみに1〜5は下記の内容です。
- しらがきでの白チョーク/立ち鉋での木口処理/木作り時での鉛筆マーキング/挽き割り時の反り予想
- 傾斜盤による曲面の斜め加工/バンドソーでの笠木加工
- 手押し鉋盤の安全カバー/傾斜盤での材の押さえ
- 組子の制作(トリマーでの切削)
- 薄板の計測
その他、抽斗センターガイド、材の押さえと送り、端嵌めなどは直接タイトルにしています。
長短の枘加工
框組では縦桟、上下桟の長さはそれぞれ基本的に同じとなります。また上下桟の間に入る中桟の長さも見え代は上下桟と同じになりますが、枘の長さは上下桟より短くなることもあります。
木工を始めた当初、枘長を含めた横桟の長さは上下桟と中桟を同じにしたり、中桟を短めの枘として木取り加工していました。中桟を短く木取ってしまうと見え代が上下桟と僅かに違ってしまったことがありました。
今は中桟の枘を短くする場合は、枘加工を終えてからカットするようにしています。「そんなことは常識!」と言われそうですが、わたしにとっては工夫の一つなので長短の枘穴加工、枘加工を書くことにします。
枘穴加工
縦桟への枘穴加工の位置を上下桟と中桟と同じにするのは、角鑿の位置を変更する必要がないため効率的に作業をする上では一般的です。ただ深さは中桟が短い場合、枘穴は上下桟より浅くなります。
その際、テーブルの高さ調整、ハンドルの停止位置調整(わたしの角鑿盤は上部に付いています)をしていると非常に効率が悪いです。加工位置が同じで深さが違うだけですからハンドルの停止位置を簡単に決める方法を取れば良いのです。見えるところではないので感覚で済ませたりする人もいるかと思いますが、簡単に設定できれば「適当」にすることもないでしょう。
わたしはハンドルの停止位置調整部分に短い分だけの木片を置いたり外したりして深さ調整を行なっています。こうすれば加工する桟をスライドすることと木片の置き外しだけで深さが違う枘穴を均等に掘ることが出来ます。
深さが違うだけで材を外してテーブルの高さ調整やハンドルの停止位置調整をし、再度材をセットして加工するのは非常に効率が悪いです。
木片の置き外しだけ忘れなければ効率的です。
枘加工
前述したように見え代が同じで枘の長さが違う場合は、同一の枘加工を終わらせた後で短い分だけカットします。
とりわけ馬乗り枘など手間数が多い枘の場合は、傾斜盤のガイド位置を変更せずに上下桟と中桟に均一の加工を施すことが出来ます。勿論見え代の長さも均一です。
枘穴加工と同じく、カットを忘れずに!以前「何で入らんのやッ!!」と桟が弓形になるくらいクランプで締め上げ、それでも入らず、汗を拭ってからカットを忘れていたことに気付き慌てて外したことがありました。カットする部分は予め × などで記しておくのが良いです。
おまけ 1
角鑿盤用に購入。上手く取り付けたいなぁと。1,580円也。
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おまけ 2
寒暖が行ったり来たりの今年、My Friendのヤモリ君、絶滅して欲しいカメムシの出没がおかしい。
台所の窓で食事するヤモリ君の数が去年の半分程度だった。好物の小さな蛾の飛来も少なかった感じ。寂しい夏だった。
カメムシも出るタイミングが上手くつかめないようで、暖かくて出てきたら急に寒くなって行き場を失った感じ。それでもコイツらはいる!作業場に出て来るのはたまらん!!越冬するために材の隙間や折り畳んだブルーシートに群れている。潰すと材に匂いと染みが付くため丁寧に確認しなければならないし、鉋や鑿を持とうとしたらそこに止まっていたり、作業の集中力を途切れさす!薪ストーブで暖をとっているとストーブに当たりに寄ってくる。オマエらのためにストーブ点けてるんじゃない!!昨シーズンは数百匹ストーブで燃やした。わたしは「バカメムシ」と呼んでいる。