マホガニーのサイドテーブルの脚部を、反り台鉋と平台鉋で加工しています。
加工行程
加工の順を追っていくと、
- 天板に嵌(はま)る上部の枘加工
- 幕板が嵌る枘穴加工
- 型板に合わせて4面のうち外側2面をバンドソーで粗木取り
- 木口に切削基準のRを記す
- 2面を3面にするため傾斜盤で45度、円弧の端を切削
- 丸棒制作と同じ要領で3面を5面、5面を9面に反り台鉋で削る
- 反り台鉋で9面を滑らかなR形状に仕上げる
- 手を加えていない内側2面に型板に合わせて粗木取り
- 平台鉋で仕上げ
大まかな行程はこうなります。
マホガニーのサイドテーブルの脚部を、反り台鉋と平台鉋で加工しています。
加工の順を追っていくと、
大まかな行程はこうなります。
久し振りに反り台鉋の登場です。
バンドソーで粗木取りした椅子の脚部の曲面切削には、わたしは反り台鉋を多用します。しゃくり鉋を使用することもありますが、曲面という面作りにはやはり反り台鉋となります。
一般的に凹部に使いますが、わたしは凸部でも使います。平台鉋での凸部切削も可能ですが、その際はどうしても鉋を斜めにしなければならず面作りをするには難しいです(わたしが未熟であるからです)。
サンダーでの曲面作りという方法もありますが、面が出ていると思うのは錯覚で、サンディングの後に反り台鉋で切削してみるとガタガタであることが判ります。
何はともあれ、反り台鉋で基準面作りです。
反り台鉋で基準面作り、カネ(直角)出しを済ませた後、反り台鉋で四方の面をかまぼこ面にしていきます。
仕上げの面作りになりますから、曲面の柾目と逆目を意識しながらゆっくりと鉋を当てていきます。仕上げには鉋の刃は一枚刃よりやはり二枚刃です。逆目ぼれが出にくいです。