東日本大震災から9年。もう9年、まだ9年か、と。
”忘却は人間の特権”と言われるが、被災者の方達、支援に携わって来た方達にとっては消し去ることの出来ない深い傷。
現在避難されている方達は4万人から4万7,000人と報道されている。
東北大学災害科学国際研究所・災害統計グローバルセンター・東日本大震災関連統計データベース(出典:復興庁)(http://www.geje-gcds.jp)を見てみると、震災直後約47万人の避難者数は震災1年半後の2012(平成24)10月では約33万人、10月と4月の半年毎の統計で2016(平成28)年2月で避難者数は約17万人とある。2020年3月で4万人から4万7,000人、半年毎に約2万人ずつ減少している。そんなにキレイに減少するものだろうか?原発事故の福島では4万人が福島を離れて生活している(朝日新聞デジタル)、震災地域の報道からは帰還者数は20〜40%、6割以上の方達がふるさとを離れたままだというのに4万人から4万7,000人とは信じ難い。これらの数字がアベ政権の復興アピールとして捻出されたものならば、忘却へ後押しするものでしかない。
アベ政権は、福島第一原発の汚染水を海に流す方向で動いている。メルトダウンした原子炉冷却の汚染水は毎日200t汲み出され既に100万tを超えている。双葉町大熊町に積まれた汚染土は東京ドーム340個分(朝日新聞デジタル)。
汚染水と汚染土、アベ政権と重なって仕方ない。
ケツを拭えぬ原発はいらない!ケツを拭わぬアベはいらない!
玄関先の沈丁花が匂ひ始めた。
9年放置されたままの庭先にも沈丁花はあるだろうか。家人の鼻をくすぐることもなく。