刃口埋めで、長台鉋のボルト締めのものの調整のし易さが頭から離れない。
というわけで、一台の鉋はビス締めにすることにしました。
刃口埋め材に調整用の穴を開けます。ビスは超低頭のタッピングビスを使うことにしました。仕上がりも綺麗です。
失敗!2
良い気になってやっていると失敗するものです。
細かくチェックしながら鑿で加工していたつもりですが、刃口埋めを入れると刃口が1.5mmもある!
なんてこったい!刃口埋めになってないじゃん!!
刃口埋めに刃口幅に合わせた材を接着することとなりました。格好ワル!!
ただ、ビス締めにしていたことから刃口埋め材の抜き差しは容易で修正もそれほど時間が掛かりませんでした。このためにビス締めにしたわけではないのだが‥‥
教訓
- 刃口埋め材を彫り入れる際は、刃先に半分以上掛かるところで彫る。
そうしないと、台が薄くなり刃口埋めを押し込んだ際に刃口を狭めることが出来なくなり、度々刃口埋めの加工をし直さないといけません。 - ほとんどの鉋は、鉋刃と反対側の鏡面とはほぼ直角だと思います。直角でない場合は蟻溝を直角に彫れば良いと思います。彫るラインの墨付け、刃口埋め材の加工などが容易となります。
など。
刃口の調整は微妙なものです。刃口幅、コッパ返しの角度、刃角、刃の品質、裏金の位置、台の大きさや重さ等、僅かな違いでカンナ屑、切削時の音、感触が違います。
ベテランの方達が、平台を何台も持っていらっしゃることが今になって判ったような気がします。材の硬さ、順い目と逆目の状態、杢の表情等に合わせて、荒仕込、中仕込、仕上げの鉋を揃えれば数が多くなるのは当然のことになるのでしょう。勿論、1台の鉋を調整しながら複数の加工をこなしていることを理解してのことですが。