天板と側板との組みを水組でやってみようか、などと思い、試作してみることにしました。
先ず、構造と組む手順を確認するために10mm厚の端材に鉛筆で毛引き、手鋸と鑿で最初の試作をしました。
作図
試作の二つ目は実際に使うであろう、加工し易い寸法で作図していきます。材の厚みは25mm、枘厚は9mm、間隔も9mm単位、アングルのラインも9mmの倍数に結んで行きます。
直に毛引いても良いのですが、機械加工で済ますことも考えていたので図面を引くことにしました。2つ引く図面は、外側の図面と内側の隠れる図面となるわけで、クロッキーに描いてはみたものの、傾斜盤での刃の傾斜角、マイター定規と刃との角度に精度が出ません。やはりこの部分はCADが頼りになります。
加工
オス側の加工を手鋸と鑿で進めたのですが、綺麗じゃない。下手くそなだけです。メス側はもっと汚くなりそう、と機械加工に変更します。
CADで傾斜盤での刃の傾斜角、マイター定規と刃との角度を見ていくのですが、手書き図面ではマイター定規と刃との角度は70度であったのですが、CADでは70.2度となりました。傾斜盤での刃の傾斜角は、CADから71.3度となりました。
傾斜盤での角度のセッティングは、2種類のデジタル・アングルメーターを使っています。
一つは刃の傾斜角を見るもので、精度のない傾斜角表示の傾斜盤には必須アイテムです。
もう一つはマイター定規と刃との角度を見ます。マイター定規の角度表示も大雑把ですからこちらも必須アイテムです。
ただ、それぞれの角度を変更せずにオス、メス同時に加工していくならばそこまでの精度は必要ないこともありますが、変更後に再度角度を決める際には重宝します。
組み
水組の組み方は、当初外側の角を支点にして回転させながら組んでいくのだろう、と思っていたのですが、斜め45度に双方を組み入れていくことが薄板での最初の試作で判明。
手で押し込めるよりわずかにキツめが良いのでしょうが、オス側を下手くそな手加工で済ませていたため、キツイのは判っていながら「まあ、なんとか納まるさ!」と当て木の上からコンコンやっているうちに、「あっ、割れた!」綺麗に納まれば、組み見本で残そうと思っていたのですが、「これじゃあ、あかん!」
組み見本は、次回に持ち越すことにしました。
なかなかにしてシビヤですね。
わたぢは怖くてトライできませぬ。。゚(゚´Д`゚)゚。
今日は、滋賀県立近代美術館でバーナード・リーチ展の最終日に来ています。ものづくりの基本はデッサンにつきます。