テーブルの改造

ダイニング・テーブルの改造(拡大)のご依頼

材はナラ、天板サイズは直径1,450mmの16角形、厚みは40mmプラス。
家族が増える、とのことで幅を600mm拡大することになりました。

30年以上前にご購入された今は無き量産家具メーカー・H家具製。
当時、ナラがふんだんに市場に流通していたことを感じさせます。天板の面を出すために鉋を掛けたのですが正直なところ性の良い材とは言えません。15枚程の集成で虎斑杢が出ているものの白く目が粗い硬い材です(ロシア産?でも、国産?)。
組み方法は10mm径のナラの丸棒、ジョイントボルト。天板の反り止めとして、60mm幅、20mmの深さの溝が掘られ、30mm × 60mmのブナ材がビス止め。むむ〜。

改造したテーブル

極力イメージを変えないように改造しました。天板の木目方向は幅方向ではなく奥行き方向となるため、天板は3分割としました。脚部も十字のクロス部分をカットして600mmをプラス。V字部分の開きを抑えるため2枚枘で丸棒固定を補強し、両端には床に接する部材を添えて脚部の落ち込みをカバーしています。

改造は、新規の制作以上に時間と労力が掛かります。木工屋さんは判ってくれるのですが、ご依頼される方にはなかなか理解されない。木工屋の悲しい性(さが)としましょうか。
※写真は我が家での仮組み。

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