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木工屋です。

サイドテーブル完成へ

脚部上部のR加工

サイドテーブルの脚と幕板を組み、脚部上部にR加工を施して行きます。
上部の径が5mm小さくデザインしたことから、行程は

  1. 上部木口に木取りラインを引き、角面を丸くしながらテーパーにする。
  2. 脚部内側に木取り加工のRラインを引き、板材の厚み出しと同様の手法で、豆鉋で斜めに基準ラインを出す。
  3. 反り台の豆鉋と南京鉋でR形状に削る。その際、削り過ぎないように両端を鉛筆で黒くしておく。
    (豆鉋や南京鉋のように小さな切削では、調子に乗ってついついシャカシャカ削り過ぎてしまうのはわたしだけ?)

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象嵌

マホガニーのサイドテーブルの側幕板に、象嵌を施すことにしました。
脚部に手が込んだ加工をしていて幕板が板というのが淋しい気がして、色々とアイディアを描き出したのです。大降りにならないこと、目障りにならないこと、などに注意しながら。で、最終的にトチの杢を使って象嵌とすることに落ち着きました。

トチ板の象嵌

加工行程

加工の順を追っていくと、

  1. 嵌め込むトチを切り出す
  2. 幕板になぞる
  3. トリマで5mmの深さで粗彫り
  4. 線の内側を彫刻刀、押し鑿、小刀等で整える
  5. トチ板を嵌め込む
  6. トチ板に鉋掛け
  7. 小刀でトチ板の面取り

大まかな行程はこうなります。

もっと細かい杢を使った方が良かった‥‥

反り台鉋2

マホガニーのサイドテーブルの脚部を、反り台鉋と平台鉋で加工しています。

加工行程

加工の順を追っていくと、

  1. 天板に嵌(はま)る上部の枘加工
  2. 幕板が嵌る枘穴加工
  3. 型板に合わせて4面のうち外側2面をバンドソーで粗木取り
  4. 木口に切削基準のRを記す
  5. 2面を3面にするため傾斜盤で45度、円弧の端を切削
  6. 丸棒制作と同じ要領で3面を5面、5面を9面に反り台鉋で削る
  7. 反り台鉋で9面を滑らかなR形状に仕上げる
  8. 手を加えていない内側2面に型板に合わせて粗木取り
  9. 平台鉋で仕上げ

大まかな行程はこうなります。

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フレーム型天板

フレーム型天板

マホガニーのサイドテーブルの天板を、Revival Deskの袖抽斗から採用しているフレーム型天板で制作しています。袖抽斗天板

天板の反りと伸縮に

一般的に無垢材で制作している天板(甲板)は、一枚もしくは数枚を剥ぎ合わせるのですが、木の特性である反りを抑えながら伸縮を吸収するために、

  1. 両側に蟻桟を通す手法
  2. 側板と組む手法
  3. 木口を端嵌めとする手法
  4. 四方をフレームとして天板を挟み込む手法

が使われています。

1.両側に蟻桟を通す手法

蟻桟では、通し蟻、止め蟻、寄せ蟻が良く知られた手法で、反りと伸縮に対応するだけの桟であったり、脚部や側部分を支える部材であったりします。

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玄関網戸の錠修繕

玄関網戸

2014年3月に納品したキハダによる玄関網戸の錠を修繕しました。

(セッティングした写真を撮っておらず、自宅居間にて撮る。雰囲気出てないです。)

この玄関網戸の概要は
size:H:2150mm × W:900 × t:30 の折戸
材:キハダ
仕上げ:柿渋
把手:室内側は紫檀の削り出し。外側はお客様から支給の真鍮製品。室内側の紫檀の把手
その他:
1.室内側に麻生地のシェードが掛かる。
2.下部に隙間ブラシ。
3.外すことができる蝶番を使用。etc.

 

木の強度を過信!

可能な限り木で作りたいという気持ちが強いのが災いして、設置して三ヶ月足らずで上部のローラー部分のガイドとなるレールが破損し木からアルミのレールに交換。2015年3月にはラッチ部分が破損し、ラッチ本体を銅板で制作し直して修繕。その後直ぐにケヤキで制作したカマ部分が破損し、今回真鍮と紫檀で制作して修繕、となりました。お客様には何度もご迷惑を掛けてしまいました。申し訳ありません。

キハダ

ちなみに、キハダという材は木地そのものも短期間で色が濃くなるものがあります。アンティークな色合いをご希望でしたから、今回使用したものもその濃い色の方の材で、納品した当初は明るい色合いでしたが、柿渋で仕上げたことで数ヶ月で濃度が増し落ち着いた風合いとなりました。キハダでも色が濃い材

 

添付したキハダの写真は、右と中央が網戸制作時の端材で、左が経年変化で色が濃くなった(焼けた、とも言う)もの。