今年の梅雨入りは昨年より3週間ほど早いとか。毎日90%の湿度と雨が続き、まともに木工作業が出来ない。
てな訳で、長年愛用している鉄瓶の漆メンテナンス。銘は「南部秀山」。
漆メンテナンス
10年程前に1度漆でメンテナンスして以降、何もせずに毎日使っていた南部鉄瓶。
今回は、漆メンテナンスの手順を。
わたしなりのメンテナンスなので、南部鉄瓶さん側から「ちがうぞ〜」と言われるかも。
1.たわしで水洗い
たわしは金属たわしでなく通常のたわしを使い、凹凸の隙間のホコリを落とす感じ。
食器洗剤で表面の油汚れを流します。油が残っていると漆が固化しない。(焼くから問題ないかも)
鉄瓶の中は軽く水で濯ぐ程度。ゴシゴシ洗わない。
2.空焚き
蓋に熱が伝わりにくいため本体と蓋は、別々に焼きます。
3.漆塗り
20分ほど焼きます。目安は口付近に漆を塗ってジューと煙が出るくらい。
使う刷毛は樹脂製ではなく獣毛製のもの。樹脂製は溶けます。
毛は15mm程度に短くカットしておくと塗りやすいです。
ジュージューと煙を出しながら塗ります。
部屋の換気を忘れずに!煙がスゴイです!
4.焼き上げ
塗った漆の煙が出なくなるまで焼きます。
煙が出なくなるまで焼くと漆が焼き上がり手に付着しません。
ただし、把手は本体のようにチンチンに焼けることはないので、漆が焼き上がることはありません。拭漆同様にウエスで拭き上げ固化するまで放置(1〜2日)する必要があります。
以上です。