今年2月に近所のおじさんから頂いた古家具について具体的に見ていきます。
半軒の水屋箪笥と重ね戸棚<一軒水屋>を見ていくのですが、どちらも作られた年代がどこにも書かれていないので定かではありません。大正から昭和初期のものかと思われます。また、建具の作りなどからそれぞれ違う制作者によるものと判断しています。
今まで目にした古家具の大雑把な印象は、外観はそれなりに形となっているものの隠れているところは本当に適当、見栄え良ければそれで良し!です。鉋が入っていることはほとんどありませんし、塗装などの表面処理もほとんど行われていません。材の伸縮なんのその!です。ただ、枘組み方法などはきちんとした仕事がされていて見習わねばならないと思うところもあります。現在手元にあるので、組みを外すなどして正確に検証できることはありがたいことです。
また、採寸して簡単な図面を引き、複製できるものがあれば実際に制作して疑問点、感想なども加えていきたいと思います。名称、呼称など地域によって違うこともあり平易な言葉で書いていくつもりですが、明らかに違う使い方をしているようでしたらご指摘ください。
今回は建具について。 続きを読む 古家具から学ぶ・2 ー建具ー