タグ別アーカイブ: 象嵌

雪解けの3月

年明けから5回の寒波。とんでもない雪害に遭われた方々、心よりお見舞い申し上げます。こちらの屋根の雪は5層がしっかり確認できます(下の写真)。

わたしがまだ小学生の頃、羽咋では毎年1mくらいの積雪でした。屋根からの落雪が積もり家の中が昼間でも明かりを点けないといけないくらい暗くなっていたことや、吹雪の中を集団下校したことが思い出されます。その当時は、冬はこういうものだ、と思っていました。その後、温暖化が進み、今は砂漠への予兆??

当時、雪が腰まである足跡がない田んぼをラッセル(当時はこんな言葉など知らない)して登校したいと父親にカッパをねだり、毎朝ラッセル登校し7時に学校に到着。誰もいない……下校も田んぼでラッセル……一緒に登下校する友達を誘ったりしましたが……
ラッセルの跡を振り返り、ニンマリしていたわたし……

クロアゲハの象嵌

欅板の天板に、ローズウッドでクロアゲハを象嵌。拭漆だから黒く仕上がる目論見。あらまっ!木理がまんまだわ! まっ、いいか。

雪が解けて春へ

雪が解けて、猿たちが裏山から下りて来ました。野生動物はどうやって寒さを凌ぐのかしらん?カラダの作りが人と違うのは解らないでもないけれど、何かの工夫で寒さを凌げるものなら身に付けたい!などと……

昨日、裏庭の残雪の隙間に蕗の薹。今回は蕗味噌にしようとネットでレシピを確認。簡単じゃん!!春の苦味がしっかり残るように大きめにみじん切り。美味い!!

おまけ

おまけは、寒波の後のつらら。長いのは1mくらい。

象嵌

マホガニーのサイドテーブルの側幕板に、象嵌を施すことにしました。
脚部に手が込んだ加工をしていて幕板が板というのが淋しい気がして、色々とアイディアを描き出したのです。大降りにならないこと、目障りにならないこと、などに注意しながら。で、最終的にトチの杢を使って象嵌とすることに落ち着きました。

トチ板の象嵌

加工行程

加工の順を追っていくと、

  1. 嵌め込むトチを切り出す
  2. 幕板になぞる
  3. トリマで5mmの深さで粗彫り
  4. 線の内側を彫刻刀、押し鑿、小刀等で整える
  5. トチ板を嵌め込む
  6. トチ板に鉋掛け
  7. 小刀でトチ板の面取り

大まかな行程はこうなります。

もっと細かい杢を使った方が良かった‥‥