冬、この季節は寒い工房でコリコリしたくなる。
小学校時代、「冬の図工の授業が版画」だったことがわたしの脳裏に焼き付いているようだ。
小学5年生の図工の授業で版板を彫っていた時、丸彫りと線彫りが入り乱れている不調和が気に入らず、細丸彫り一本で彫り直した。また、彫る方向も同一にした。輪郭は細丸で丸ギザだけれど刷り上がりは柔らかく落ち着いていた。 今も丸鑿、彫刻刀を持つと、そうなってしまう(進歩してない!?)。今回の薔薇は違うけれど。
6年生の冬は、同級生と向かい合ってその同級生の顔を版画にするというもの。それは細丸彫りで始めたがグラデーション部分が皺、汚れのように見えて気に入らず、家に持ち帰り版板の裏に夜遅くまでかけて彫り直す。重ね刷りの版のように白黒をクッキリさせた(手法名称はあるのだろうけれど知らない)。
・ローズウッドに、薔薇を彫る
(外径:260) <28, Jan. 2011>
・いろいろとコリコリ
<Dec. 2010> ※左:飾り台(朴、山桜、山桜) 中・右:欅の削り出し小箱(拭き漆)