Mishow hiroshi のすべての投稿

Mishow hiroshi について

木工屋です。

庭に咲く野の花

野の花

6月の初めに草刈りをしてひと月半。もう次回の草刈りを計画しなければならなくなった。ただ庭に咲いている野の花を見ると、も少し後にしよう、と思ってしまう。小さな可憐な花たちだ。

 

ウィキペディア

ネットで花の名前を調べ、ウィキペディアで特徴、分布、生育地などに目を通す。パソコンなどというものが無かった時代、記憶にとどめて図書館で図鑑を広げていたことを思い出す。こちらに越して来てからは図書館は遠くなってしまい、何かとウィキペディアにお世話になっている。便利になったことは疑う余地はない。その分、わたしはウィキペディアに感謝し3年前から月々わずかながら寄付をしている。

安保法案反対

詳細は、多くのメディアが伝えている。
わたしは「憲法9条に基づく平和主義」を守れ!と声を出し続けよう!

 

逆目ぼれ、刃こぼれを回避

逆目ぼれ、刃こぼれを回避

節、逆目、杢目のある材をプレーナー(自動一面鉋盤)に通す時、逆目ぼれや杢が飛んでしまうと泣きが入ります。更にプレーナーの刃こぼれなんかが出てしまうと、面倒な刃の交換、研磨等、時間と経費が頭の中をグルグル‥‥。

これを回避するためにわたしがやっていること。
ひとつは、プレーナーにインバーターを取り付け、材の送りを低速にすること、もうひとつは、節、逆目、杢目を水で濡らすこと。
インバーターの取り付けは機械屋さんや電機工事屋さんでやってもらえます。費用はインバーター本体価格を含めて3万〜6万円くらいですが、非常に良いです。中古プレーナーで材の送りが低速にしても速いものを使っている方にお勧めです。


また、水で濡らす方法は写真のように至って簡単です。お試しを!

蟻桟について

蟻桟

天板など板物の反り止めには、古今東西を問わず蟻桟(吸い付き桟)が使われています。わたしも天板や抽斗前板の反り止め、板作りキャビネットでの天板と側板との接合、棚板の組みなど様々な場面で使っています。
今回、仕事で一枚板に蟻桟を入れる際に板の反りが開いたV字であることに今更ながら気付き、少し材の反りや動きについて整理してみようと思いました。加工の詳細は木工屋さんそれぞれですので書きません。
最もシンプルで最も多用されている一枚板の天板を例として書いていきます。解り易いでしょうし、数枚の接いだ天板にも参考になると思います。

材を理解する
天板

先ず、天板とする材が乾燥する過程でどのように反りが生じるか、です。天板の木口
天板用に製材された一枚板は、大別すると二つに分けることが出来るでしょう。
最大限の幅を確保するには芯持ち、もしくは芯の際となりますが、性の良い材なら割れも無いでしょうがそんな材は稀で先ず割れが生じます。幅が取れても芯持ちはやはり嫌われます。木表の表情は中央付近が板目でほとんどが柾目です。
もうひとつは芯部分から離れたところの材となります。こちらは木表の赤身部分が木裏よりはるかに少なく、赤身のみで幅を決めると結構小さくなるため入手している材によっては木裏を表面で使用する場合もあります。一般的に木裏使いと言いますね。こちらの表情は木表、木裏ともほとんどが板目です。
図で簡単に表しました。どちらも木表が縮み木裏側が反りますが、前者の反りは中央付近の板目部分がほとんどでV字型となります。柾目部分は反るというよりも収縮です。
後者の反りは全体が板目であるためにU字型となります。

蟻桟

蟻桟も木です。当然反りも生じます。解り易く言えば「木目は真っ直ぐになろうとする」ということです。粗木取りしてシーズニングを済ませると良く判ります。
蟻桟に最も適しているのが四方柾、次に柾目部分に蟻加工、適さないのが板目部分に蟻加工、になるでしょう。また蟻桟の側面は木目が真っ直ぐに越したことはないのですが、それなりに木目は曲っているものです。蟻桟の木口

(A)であれば申し分ないのですが、(B)(C)で表したように「木目は真っ直ぐになろうとする」木の性格を理解して天板の反りと反対側に反る蟻桟にしてそれぞれの反る力を相殺させる、と良いでしょう。蟻桟の側面

下の写真左が適した向きの蟻桟で反りが相殺され、右が適さない向きの蟻桟で天板と同じ方向に反りが出る。(写真は裏向け、蟻桟は仮置きしたもの)

蟻桟の長さ

天板のV字、U字の反りから蟻桟の長さにも気を配る必要性が出てきます。
V字、U字とも通し蟻であれば全く問題ないわけですが、全体のデザインから止め蟻が一般的です。
V字の場合は止め部分が大きくてもさほど問題は無いわけですが、U字の場合は木端部分も反ると考えておいた方が良く、止め蟻の場合は出来るだけ通し蟻に近い長さを確保すべきでしょう。経年変化で両端が跳ね上がってきます。

寄せ蟻

今回、加工している材は栓です。芯近くですが幅が950mm超で製材されて数十年経過した充分に落ち着いている材です。蟻桟も無ければ無いで済むのですが気が弱いわたしは蟻桟を入れました。申し訳程度の蟻桟なのであまり使わない寄せ蟻としました。寄せ蟻
わたしが寄せ蟻をあまり使わないのは、写真でも判るように蟻桟端っこに吸い付きが効かない部分が出来るからです。今回やってみる気になったのは天板の反りがV字で材も充分落ち着いていたからです。
外観の見栄えという点で寄せ蟻は良いのですが、一枚板の経年変化を考慮すると適、不敵を検討すべきと思います。

Deskのリバイバル

机のご依頼があり、過去に制作したものをご覧いただいていて、”Desk & Stool”が好き、とのことでリバイバルとなりました。
初期の作品なので、構造的なことや外観で気になっていた箇所に修正を加えました。また、Stoolはなく袖抽斗をプラス。材もナラではなく上品で柔らかな栗となりました。
大きな修正は、天板の反り止めを金具から蟻桟にし、その蟻桟を側の横桟にしたこと、抽斗前板の間の束を前板の後ろの配して木目の流れをつなげたことです。

袖抽斗は天板に新しい試み(わたしにとっては、ですが‥‥)をしてみました。
詳細は完成してから記述します。

Deskの後ろに養生毛布が掛けられているものは、また後日。

材の押さえと送り

材の切削加工

日常的に行う材の切削加工は、日常的であるため時として危険を蔑ろにしたり、また充分に注意をしていても、チップソーの切削抵抗や切削時の材の動きや反りなどで大きな失敗をしてしまうことがあります。
その失敗のひとつは切削加工ミス、またひとつは刃物の破損(滅多にありませんが)、そして怪我です。この失敗はどれも経験したくはないのですが、やってしまいます。
もう10年ほど前になりますが、傾斜盤で桜材の数ミリ角材を作ろうとしていた時、材が折れて飛び親指の腹に深く刺さってしまいました。小刀でのとんでもない自己治療はご想像に任せます。
したくはない失敗経験から、傾斜盤でのわたしなりの材の”押さえ”と”送り”を書きます。

材の押さえ

加工材のガイドへの押さえですが、写真の櫛状の”押さえ”は一般的に使われています。わたしはマイター定規(横挽き定規)に取り付けて使用しています。
ただこの押さえには欠点があります。加工を端から端まで通す場合は良いのですが、両端を加工しない場合は材を上から落とすことが出来ないですし外す時も切削中にいらぬ動きをしなければなりません。また、”押さえ”の厚みより薄いものの加工には無理があります。加工材の押さえ

意図する加工、安全確保を考えた”押さえ”をふたつ。
写真の櫛状の”押さえ”の上のものは、細い数ミリ角材を作る時に使用しています。チップソーの刃はそれほど出しませんから、2本の”押さえ”は出ている刃の前後に位置します。

下の大きめの角材を用いた”押さえ”は、加工材と一緒に動かしたり、ガイドと”押さえ”の間に材を送っています。左手で”押さえ”を動かすため、薄板の反りを押さえる力加減も自由です。また、わずかな切削も材と”押さえ”と同時に切削でき、精度と安全性が確保出来ます。セッティングというものもありません。板材の枘加工や幕板の加工に重宝します。

材の送り

材の送りで一般的なのが写真の下の”押し棒”です。わたしも木工を始めた際に直ぐに作りました。しかし芳しくなくほとんど使っていません。加工材の先端が振られる、跳ね上がろうとする材を押さえることが出来ないという理由からです。加工材の送り

材の送りで最も安定するのが、親指と人指し指(わたしの場合)です。切削を終えるまで指で押さえているには危険が生じます。
そこで親指と人指し指に代わるものが写真”押し棒”の上にあるものです。
加工材の厚みによって何種類か持っています。材は杉などの柔らかい材ですと加工材に押さえた痕も残らないですし刃が当たる際の抵抗も少ないです。また親指の役目をする箇所は糸鋸でギザギザを付けて滑らないようにしています。材に当てる部分と側面にカネが出ているとガイドにピッタリと接してより安定します。
消耗品ですから端材や安い杉材でまとめて作って持っています。

より安全で精度の高い加工を目指したいものです。