年末は村の便利屋さん

 

提灯1

11月末頃、おが屑を引き取ってくれている農家のNさんから
「提灯作って」
「えっ?提灯??」
「そう、社(※)の前にぶら下げる2個の提灯」
「はぁ」
「後で持って行くわ」
届けられたのは”御神燈”と書かれた縦90cmm、上40cm、下35cmほどの逆台形の提灯。
作って欲しいと言われれば、要望に応えねば!
何せ、おが屑を持って行くと野菜をくれるNさんなので。

ガタガタに補修された現物の提灯を採寸して作図。
前側は四方転びで厄介そう。現物のサイズや形状を崩さないようにと作図すると、前の左右の傾斜は4.3度、側から前方へは5.1度の傾斜。後から思えば左右、前後とも4.5度傾斜にしておけば作業は楽だったかなぁなどと。

「フレームだけ作るので、紙貼りと書はNさんの方でね」
と言っていたものの、いざフレームが組み上がると、紙貼りは面倒だろうな‥‥書は貼ってから書くか、それとも書いてから貼るか、上手な人に書いてもらうと言っていたが‥‥墨字で紙は歪むだろうな、水張りはうまくできるかな‥‥
ええ〜い、全部やっちゃえ!!

提灯2

お寺の巻障子の時は最高級の和紙を使ったけれど、今回は外に出したりするので風雨に曝され破れることもあるためホームセンターで一般的な障子紙にする。
手持ちの毛筆の腰の状態を確認する。まっ、いけるかな。PCのフォントから見本になりそうなものを探すけれど望むものがない。手書きに近いものは游明朝体くらい。仕方ないので游明朝体で見本を作り練習。まっ、こんなもんでしょ。

この村は以前区割りされていて、その地区ごとに小さな社があるようだ。村民もずいぶん減少したようだが少ない区民でそれを守っている。

 

おまけ

初雪の後、裏庭に猿の足跡。庭木のドングリでも食べに来たのかな?

猿の足跡

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