ギターの弦高調整

2年前に中古で購入した1980年代の小平ギター工房製のクラシックギター。1980年代製を選んだのは、その時期のギターの材料は質が良かっただろう、と勝手に思い込んでのこと。他のギターと比較していませんが、わたしにとっては十分な音質です。
しかしながら正規ルートからの購入ではなかったため調整はされておらず、入手した当初から弦高が高く押さえ難かったのです。
仕事に一区切りが付いたので、弦交換にあわせて弦高調整することにしました。
ネットで標準的な弦高、調整方法を調べて進めることにします。
弦高は低ければ押さえやすいのですが低過ぎるとフレットに弦が当たるビビリが生じます。自分の演奏に合った弦高にすると良いですね。
弦高はフォークギターもクラシックギターも弦中央の12フレット目で計測します。一般的にフォークギターでは2.6〜2.8mm、クラシックギターでは2.7〜3.0mmくらい。

ギターの写真

 

ギターの弦高調整手順

ネックの反りを確認します。反りがある場合はメーカーか専門業者へ。

3フレットで弦を押さえてヘッド側の弦を弾き、6弦とも1フレットに弦が当たるか確認します。弦が当たっているようであればブリッジの交換と高さ調整が必要です。

3フレットを押さえヘッド側のブリッジ確認

反りとブリッジに問題が無ければ、弦中央の12フレットで弦高を計測します。

わたしのクラシックギターは弦高が4mmもありました。押さえにくいはずです。

弦中央の12フレットでほぼ1mm高いので、ボデー側ブリッジのサドルを2mm低くすることになります。

現状のサドルを削れば良いのですが失敗もあるか!と新しいサドルを購入。現状のサドル厚は2.5mmでしたが、サドルの収まる溝幅が経年変化で広がっていることもを考慮し2.8mmを購入して削ることにしました。

制作したサドルと旧サドル

ガラス板に貼ってあるサンドペーパー(鉋の下端調整用)でサドルの厚み出しをします。

購入した長方形のサドル板に現状のサドル形状を1.5mm低めになぞります。最初から2mm低く作って低すぎた!とならないように、です。

糸鋸盤の刃をプラスティック用の細かい刃に交換してサドルを切り出し、サンドペーパーで弦が当たるR面を整えます。
サドルは水牛の角ですが、プラスティック用の刃はは返しが無い分木工用よりも切りやすいです。

古い弦の1弦と6弦のみを残し、新しいサドルで弦高を計測し3mmになるようにサドルを削ります。1弦と6弦のみを残すのは作業の効率化のためです。

1弦と6弦で確認

3mmになったら、弦のビビリ、押さえ易さを確認して好みの高さにします。わたしは1弦側を2.5mm、6弦側を3.0mmに設定しました。低音弦も低めにして押さえやすくしようかと思ったのですが低音弦はどうしてもビビリが出やすいので。

 

フレット調整

ネットを見ているとフレットの調整もありました。しっかりネックに装着されているか?です。全てのフレットの上下を小玄翁や音叉の把手部分などで軽く叩き、音で確認します。しっかり固定されていればカンカン、緩みがあればボンボン(上手く表現できない)。わたしのギターは11フレットが浮いているようです。
フレット周りををテーピングして瞬間接着剤を入れます。

フレットの補修

 

クリーニング

弦の張り替え時でないとクリーニングはなかなかしないものですね。わたしは高校時代から使っているギターのクリーナー・LAKUTOL Gを使います。45年前に購入して今も使っています。LAKUTOL Gでのクリーニングは数年に一度(数滴)くらいですから長く使えます。わたしはこの匂いが好きです。今も市場にあるんでしょうか??

長年使っているクリーナー・LACTOL G

クラシックギター調整後、フォークギターも同じ手順で行いました。
フォークギターの方は現状のサドルを削って調整。1弦、6弦とも2.7mm設定です。鉄弦のため低音弦のビビリはクラシックギターより小さいです。フレットの緩みはないけれど汚れていたのでテーピングしてコンパウンドでクリーニング。
2台とも非常に弾きやすくなりました。上手くなったわけではないのが残念。

 

おまけ

なんじゃ、このクルマ!! 買い物が下手なのは重々自覚してはいるが‥‥安物買いの銭失い‥‥

G社<I社>から2年前に購入した中古のボンゴ・バン。購入代金には点検・整備費用、内装丸洗いパック、ポリッシングコートなどが含まれているにも拘らず、納車後チェックしてみると、荷台シート下には割れたウインドウのガラス屑、その後、走っていて異音がするので、まさか?!と思いながらホイールナットを調べると4輪ともナットが締め切れていない。恐ろしい!!
昔からお付き合いしてもらっているクルマ屋さんに車検で持って行った際、納車時からボンネット側がガタガタうるさい、と伝えるとヘッドランプの固定パーツの不具合だった。etc.

水切り穴から出てきたガラス屑

そして先日、錆びた箇所の補修ペイントをしていた際、ドアパネル下の水抜き穴にガラス屑!ドアパネルを叩きながらドライバーで掻き出すと出てくるわ!出てくるわ!

このクルマ、廃車置き場から持ってきたのか!! G社<I社>は信頼できない!!

ギターの弦高調整」への2件のフィードバック

  1. 久々覗いてびっくり。同じ弦高調整をやってたんですね(私はアコギ二本)。
    実は3年前、初めてクラシックギター、小平製を買いました。とても丁寧に作ってあり、音もよく鳴り、お気に入りです。

    1. りょうさん、お久しぶりです。
      りょうさんも弦高調整もやってたんですね。ずいぶん押さえやすくなりました。
      実は、小平製を買ったのは、りょうさんからの情報からなんですよ。感謝!!

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