Janis Joplinに会いにいく

9月初めに、FMでJanis Joplinのドキュメンタリー映画「リトル・ガール・ブルー」が上映されることを知りました。
直ぐにインターネットで上映している映画館を探したのですが、発表当初は東京、大阪など。名古屋、京都での上映館はありませんでしたが、10月に入り再検索すると、名古屋・今池にある名古屋シネマテークで上映していました。10月21日まで。決定!
(長浜には映画館は無く、県内、敦賀の映画館は子供向け、流行り物?ばかり‥‥)
1時間に一本しかない電車での乗り継ぎや名古屋とこちらの天気などを調べて、10月12日のタイムスケジュールを作りました。自由業ですので空いている平日、通勤・通学時間帯は避けると決めています。
久しぶりに名古屋まで行くのだし、時間には余裕もあり小谷漆店(住所等はLinkページ)にも行くことにしました。当初、映画館の上映時間は16:30と書かれていた(掲載初日に訂正済みとのこと)ので、こちらを11:05発、名古屋13:22着、小谷漆店に寄って映画館へ、と計画しました。
当日朝、電車内での食事は避けようと1時間早めて10:05に乗車、車内で映画館のサイトを改めて見てみると、げっ!!! 開演が18:00!!! 時間を持て余す!!! 名古屋の他の上映状況や展示会情報を検索したのですが興味あるものが無い!! 嗚呼、朝サイトを見れば良かった!!
尾頭橋駅で下車して昼食をゆっくり済ませて小谷漆店へ。漆の希釈・洗浄剤となる溶剤を持って来たガラス瓶に入れてもらい、少し前から気になっていた黒、朱、根来(ねごろ)についてご主人に色々と教えていただきました(機会があれば、後日書きます)。

名古屋シネマテークの前にて
映画館に着いたのは16時過ぎで、持て余す時間を上映予定の映画パンフレットと同フロアの書店「書物の森」で過ごしました。宇野亜喜良の挿絵が入った小さな本が直ぐに目に止まる。

Janis Joplinとの出会い

23、24歳の頃、中日ビル裏の「舶来酒場 雑貨屋」(今もあった!)にちょくちょく飲みに行っていました。CDが一般化していなかったその頃、BGMはレコードで客のリクエストにも応じてくれました。そんなある時Janis Joplinの曲が流れ、一瞬に魅了されてしまった次第。こんなに心を鷲掴みされたことはなかった。
数日後にアパート近くのレコード店で2枚組LP(1977年発売)を買い求め、針でレコード盤に傷が付くのがイヤでカセットテープにダビングして35年近くも聴き続けているのです。もう三代目になるか知らん。車に乗るようになってからは、カーオーディオにはカセットテープ再生が出来るもの! 作業場も! といった具合で、聴きたくなったら直ぐに聴けるようにしています。

収録されている中で「Little Girl Blue」が最も好きで、「雑貨屋」のマスターの手が止まっている時には「Little Girl Blue」をお願いしたものです。
その後、東京に出張(月の2週間くらいは行っておりました。)の際は、CDショップで他のアルバムを探し求めました。聴くときは曲数が多いテープになってしまうのですが。

今も変わらずわたしを魅了するJanis Joplin、そのドキュメンタリー映画、そして最も好きな「Little Girl Blue」がタイトル。どんなことがあっても観る!

「Janis Joplin 禁断のパール」発刊

1993年に「PEARL」(copyrightⒸ1992 by Ellis Amborn)を翻訳した「Janis Joplin 禁断のパール」(訳:上原英見 発刊:大栄出版)が発刊され、直ぐに購入しました。ドキュメンタリーです。その頃は名古屋、東京(ホテル)の都会暮らしでしたから書店は側にあり、行きつけの書店のレイアウトは頭に入っていて気になるものを見つけることは容易いことでした。

「Janis Joplin 禁断のパール」

一文字も逃すまい!といった気持ちで読んでいました。昨年、また読み返しています。

映画「リトル・ガール・ブルー」

映画「リトル・ガール・ブルー」(監督:Amy Berg 制作:Alex Gibney)は「Janis Joplin 禁断のパール」で書かれている内容が凝縮され映像化されています。どちらもドキュメンタリーだから当然のことですが、文章と違い映像がもたらしてくれるものはカラダの深くまで染み込んできます。

印象的なシーンはハイスクールの同窓会でのインタビュー。その表情は映像を通してしか知ることができないJanisの深淵。「Little Girl Blue」は、歌わなければもがき苦しみ息絶えてしまうJanisがある。

ギターの爪引きで始まる「Little Girl Blue」のイントロ、

”Sit there and count your fingers .What else, what else is there to do ? ‥‥”
(LPでの歌詞より。andはhmmとするところもある)

と、Janisの声を明日からも心のどこかで聞いていくのだろう。そう思います。

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