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スツールのマイナーチェンジ

MCしたスツール

 ご婦人3人がご来訪。制作した家具類、作業場を見ていただきました。
おひとりが「椅子が好きなんです。で、このスツール、大好き!ではないけれど気になって仕方がないです。作ってください。」
譜面台と一緒に置いていたギター演奏用スツールです。部材で色合いが違うため着色しているのですが木地色で作って欲しいとのこと。作業場で製材してあるマホガニーを何種類か見ていただき、出来るだけ色合いを合わせて作るけれど統一できないことを了承してもらい制作することになりました。

ふと気付いたのですが、いくつもスツールを作っているのに手元に残っているのは自分が使うギター演奏用スツール1脚のみ。またいつの間にか手元から離れているのかなぁと、ほんの少しマイナーチェンジをして2脚作ることにしました。

ギター演奏用スツールは自分用として設計したため、図面を引いたか記憶が曖昧。過去のクロッキー帳を見るとアイデアスケッチと枘部分の図のみ。原寸図面を引いたようにも思い捜す。あった!おお〜、原寸図面上で1案目、2案目を 描いていた。背もたれ、笠木の枘組みは99.5°、85°、75°などの斜め四方胴付き枘、手間の掛かる図面を引いたものだ。木工作業を間を置かずに集中しているとこういったことが屡々あります。まあ、イメージを具現化したということで評価しておきましょうか。

さて、マイナーチェンジですが地に着く脚の幅を広げただけです。前回モデルは脚の上部と下部を垂直で同位置だったため見た目に安定感が不足していました。そこで幅を広げて安定感が増すようにしました。他の部位の設計は前回と同じです。
前回上部と下部を垂直で同位置にしたのは、脚部を逆さまにした2タイプが欲しかったからです。今回は脚を連結する十字の貫が上になるタイプを採用しています。貫が下になるタイプは女性がロングのタイトスカートを履いているようでそれなりに好きなのですが。

着色しない木地色なので、座板のフレームは見る角度、光の加減で濃淡が変化し目を楽しませてくれます。

 

おまけ 1

今シーズンも「山椒の若葉の佃煮」(花山椒と若葉)を作りました。JAで500g購入して家の庭から300g、昨年購入した山椒の実(下ごしらえ後冷凍保存)150gくらいで作りました。庭の山椒が増えて来たので来年は買わずにすみそうです。ただ実がなる雌株が少ないので実は買わないといけません。

 

おまけ 2

薪用の丸太

家の側の小さな社(?)で木の伐採がありました。管理する人が少なくなったことのようです。薪用に根本径50cmくらいの広葉樹を一本分けてもらいました。車で後日引き取りに来る、と話していたのですが、早めに作業を終わらせたいから持って行く、と家まで運んでくれました。ラッキー!! さ来年の薪が確保できました。

書見台

「ショケンダイ、作ってください。」
「ショケンダイ?? ゴメンなさい。ショケンダイって何ですか?」
「本を読む時に本を立て掛ける台ですよ。書を見る台と書きますよ。」
「あぁ、ブックスタンドですか。」
小学生の頃、教科書を立てていたスチール製のアレだ。
「そうです。あなたに作ってもらいたいんです。」
「あっ、はい。了解しました。図面引いて送ります。」
「図面は良いんですよ。任せますから。」
「いえ、それなりに意思の疎通を図っておきたいので。」

図面を送って数日後
「図面、どうでした?」
「大きさ、デザインは任せます。
材はマホガニーって書いてありますけど、どんな材ですか?」
「上質な家具材で上品な赤色してます。軽くて狂いがほとんど出ないステキな材です。わたしが持っているのはアフリカ産だと思います。」
「そう。板面のところは全部そのマホガニー?」
「そのつもりです。杢がある材をと思ったんですが、杢の材を使うと書見台そのものは綺麗ですけど、本を読むのに本の周りがチカチカして邪魔になると思うので、品があるシンプルなものにしました。」
「そうね。でも少し変化が欲しいわね。」
「んん‥‥、じゃあ周囲をマホガニーにして中にローズウッドを嵌め込みましょう。」
「ローズウッドって?」
「んん‥‥、黒檀、紫檀とか良く耳にしたり目にしたりすることあると思うんですけど、その紫檀を想像してください。ローズウッドも最高級材で深く濃い赤い褐色といった色合いで黒檀ほどではないですが硬い材です。加工してると薔薇を思わせるとても甘い香りがするんですよ。仕上がると香りはしませんが‥‥。マホガニーとの色合わせはステキです。」
「わかりました。それで進めてください。」

細かい作業の木のかばん

9月末に「天秤」の組手を練習し、いざキャビネットへ!と思っていたのですがデザインがちっとも浮かんでこない。そこで工芸的に「木のかばん」を作ればレパートリーも増えるし広告等にもなるかなぁなどと。

木のかばん2

「木のかばん」が実用的かと言えば決して実用的ではありません。強度面ではアルミ、ジュラルミン、合成樹脂が優っているし、皮革、布系のように柔軟性を持っているわけでもない。また否が応でも木の厚みがかばんそのもののサイズアップになってしまう。使い手からすれば「木のかばん」を持っているという自己満足的なものかもしれない。まぁ取り掛かろう! 続きを読む 細かい作業の木のかばん

書類整理用の小抽斗

A4書類、名刺等の整理用小抽斗の制作です。

抽斗はあまり大振りだと整理したようであっても実は整理できていないものです。小振りである程度の数があると頭の記憶装置にも優しいです。
材はマホガニー、本体はダークに着色しましたが抽斗前板は無着色で明るめとし、抽斗部分を側から少し奥に入れ浮き出ないようにしています。つまみも本紫檀の削り出しで小さくし上品な仕上がりとしました。
側の見付けは蒲鉾のR加工、前板にも丸面加工を施しています。
7杯の抽斗の上段のみ外寸法高さは75mm、他は70mmとしています。上段は名刺整理ボックスを収納できるように5mm深くしたわけです。天板の庇があるため大きさの違和感は出ません。7杯ともスライドはセンターガイド方式としています。
側の縦と横桟は馬乗り枘で組んでいます。天板はフレーム型天板で鏡部分の伸縮が気にならないように処理しています。
名刺収納boxは、同じくマホガニーで四方をあられ組としています。

おまけ

21日は大雨の予報、雨が降る前にに家の周辺の草刈りです。裏庭が広いのはとても気持ちが良いのですが雑草がスゴイ!年3回の草刈りを計画しているものの、好天が続き一面40cmくらいにまで伸びすでに2回目の草刈りとなりました。

畑にすれば?と言われるのですが石だらけであり水はけが悪く、ただ地があるだけ。お隣さんから「使わないなら、(雑草)放っておけば?」と言われても草ボウボウがダメな性格です。

譜面台をスマートなデザインに‥‥

イメージスケッチ → アイディアスケッチ → 作図 → 制作 へと通常通りのプロセスでの譜面台の制作です。主材はマホガニーです。
スマートな部材構成、完成時のバランス、使い勝手に重点を置いてデザインして行きます。

譜面台3

念頭に置く項目を抽出

家具デザインではとりわけ機能を満たしていることが最重要となります。もちろんこの譜面台も機能を満たしていなければならず、その機能を満たした上で独自のデザインを加味して行きます。今回その項目は

  1. 部材数を少なくするために、脚部の支点は3箇所とし支点の一つを支柱(メインパイプ)とする
  2. 3箇所の支点間の角度は60度
  3. 譜面板の高さは、椅子に座って中心高:850mm、立った場合は1,200mmが最良位置と判断
  4. 上下動させる支柱(メインパイプ)に入るインナーのスライド量はどれだけ必要か
  5. 支柱下部の枘組み部分の芯材はどれだけ入れれば良いか
  6. 支柱、インナーとも木製であることから太くなるため、どこまでスマートにできるか
  7. 譜面板の高さが変わることで、譜面板の位置が前のめりになったりしないか、不安定にならないか、その際に支柱を支える二つの補助脚が足位置の邪魔にならないか、その長さはどれだけ必要か、とバランスを考え70度傾斜を判断
  8. 譜面板の大きさは、縦:305mm+20mm、横:228mm×2+20mm×2、が最小サイズとなる
  9. 支柱の高さと譜面板の角度が可動箇所となるため、固定具(ノブ)をデザインする
  10. etc.

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