カテゴリー別アーカイブ: 木工

残ってた材で子供椅子

姪っ子の息子が一歳半。座卓もまだまだ高い。ということで子供椅子を作ってあげることに。気楽なプレゼントなので残っていた材で作ることにした。

10年程前のタモの残りを使うことにする。50mm×20mmの角材は改めて製材するほどの狂いはなかったのでそのまま使用することにしたが、幅180mm、厚み15mmの板目材は反りが出ていて面出しして厚みを整えると5mm程度になってしまう。そこで反りを座の窪みとして活用することで厚みを確保する方法を取る。この方法は何度もやっていて座板、背もたれなどにも活用している。アイロンなどで下手に矯正すれば割れが生じたりもするし、10年以上板材で放置していた材は思うような矯正は難しい。
すでに材の最大寸法が決まっているのでその枠内でデザインし原寸図面を引いていく。シンプルな構造としたかったので作図も加工、組み立ても容易にする。

工夫した箇所は後脚と笠木の取り付け部分

前側を枘、後ろ側は支えという構造。肘掛けと後脚との接合で良く用いる組み方。
今回は前後の脚を平行にしていることから、後脚に組む座板の枘位置と笠木の枘位置の幅が同じになる。
このため、笠木の枘加工はR加工をする前の角材の状態で済ませてしまう。枘穴は角鑿盤、支えは傾斜盤で容易に行えるし精度も出る。脚側も斜め加工した面を基準として枘と支え部分を加工すれば良いので通常の枘加工と変わらない。

 

子供椅子

久し振りにタモの加工。軽〜! やわ〜!
姪っ子のお腹にもう一人。子供椅子は二脚にした。

 

おまけ

三寒四温というけれど、一日の間に何度も春の陽気と雨かと思えば霰が叩きつけて来る春雷が繰り返される。子供椅子のオイルフィニッシュは乾いてくれない‥‥

霰

一本かんざし2

昨年のお盆過ぎ、一本かんざしを使ってもらっている方から電話。

「お盆に浴衣を着てかんざし挿して友達と出掛けたの。
髪の長い二人が『あら、素敵なかんざし。わたしも欲しいわ。』って。
作っていただける?」

「嬉しいですね。じゃあ作っておきます。10本くらい作って送ります。
その中から選んでもらってください。
全部売れたら、東京に行きますから久し振りに月島とか六本木とかで飲みましょう。」

正月に間に合わせたかったけれど、急ぎの仕事が入り2月となった。
4本は紫檀に拭漆。6本は椿に椿油。先週送付。
初回より凝った作り。

「着きましたよ。ん、素敵。わたしも1本頂こうかしら。
あっ、それでね。一人髪切っちゃたのよ。かんざし挿せないわ。」

「あらま、東京で飲むのも先送り‥‥」

 

おまけ

今冬、雪は積もるほど降らなかった。まあ、3月に掛けて降ることもあるだろうけれど。
庭の蕗の薹も雪に隠れることはなく顔を出している。
去年より2週間ほど早く春をいただこうか。蕗味噌かなぁ、やっぱり。


庭の蕗の薹


ルーターテーブルの制作

1年程前、木工仲間と電話で話していて
「貰い受けたマキタのルーター、未使用状態で持っているけど使うんだったらあげるよ。3600HAというモデル。」
「ん?!そう。じゃあ貰う。」
と貰い受けた。
使い勝手が悪ければルーターテーブル用にするか。
数日後手元に届いた3600HA。梱包を解いて本体や備品を確認した後、半年以上しまい込んでいた。昨年11月試しに使ってみると「なんじゃ、こりゃ!!使い物にならん!!」

 

使い物にならん3600HA

使い物にならない箇所は

▲本体のベースが径158mm、取り付ける樹脂ベースは径160mm。樹脂ベースの取り付けは径5mmのナベ小ネジに対し、樹脂ベースの穴径は6mm。つまりベースの中心が駆動部の中心から1mmズレる。樹脂ベースを位置決めするものは無い。(3612BRAは皿小ネジで樹脂ベースは固定位置) 続きを読む ルーターテーブルの制作

角鑿盤用に購入したライト

先日購入した双頭のライトを角鑿盤にセッティングしました。早くから左右両方向から照らしたかったのですが、探し方が下手で良さそうな商品(価格的にも)が見つからず手元にあったデスクライト一つで済ませていました。今回見つけたものも偶然で「上手く使えれば良いのだがぁ‥‥」程度です。が、使えそうです。

角鑿盤用として良いと感じた点をいくつか

  • ライト部分が小さい(LEDになってからは常識ですが)
  • 光量を3段階に切り替えできる(電球色モードも3種類ありますが)
  • 左右それぞれon/offできる
  • アーム幅が角鑿盤にちょうど良い
  • USB充電式なので煩わしい電池交換が不要でコードがない
    (充電にiPhone用のコンセントーUSBを使用)
  • 12時間使用可(フル充電に4時間ですが)

etc.

どこに取り付けようかと迷いました。上部のキリの当たり、テーブル‥‥。最終的に材押さえに取り付けてある当て木に付けることにしました。キリの当たりに取り付けるとライトも上下動して見辛い、テーブル本体ではアームが短すぎる、など。

角鑿盤用ライトとして最も効果的と思うのは、左右それぞれon/offできる点です。
一般的に枘穴位置はしらがきで墨付けしますが、しらがきは鑿や鉋刃同様片刃であるため墨付け線が材に直角と斜めになるわけで照射方向によって見えにくい場合があります。勿論これは材の種類や色の濃淡にもよります。一つのライトで照射しているときは位置や角度の調整もしくは白チョークを擦り込んだりしていましたが、左右それぞれon/offできるため見えにくい場合は片方のライトをoffにすれば良いのです。

しらがきでの墨付け線

クリップ部分にはゴムパッドが貼られているのですが本体側は樹脂面です。加工作業時に位置がズレるのはイヤなので手持ちのゴムパッドを貼り付けました。

本体側にゴムパッドを貼る

買い物下手のわたしにしてみれば◎。

<参考>

1,580円也。
LNSTUDIO 譜面台用クリップライト ブックライト 9つの点灯モード 昼白色&電球色交替点灯&照度調節 360°回転読書ランプ USB充電式 滑り止め付き 目に優しい 電気デスクスタンド 読書灯 作業灯 エルエンスタジオ


木工作業の工夫6(長短の枘加工)

木工作業の工夫1〜5

木工作業の工夫も6回目となりましたが、過去の記事内容をタイトルに明記していなかったので今回から()表示することにしました。ちなみに1〜5は下記の内容です。

  1. しらがきでの白チョーク/立ち鉋での木口処理/木作り時での鉛筆マーキング/挽き割り時の反り予想
  2. 傾斜盤による曲面の斜め加工/バンドソーでの笠木加工
  3. 手押し鉋盤の安全カバー/傾斜盤での材の押さえ
  4. 組子の制作(トリマーでの切削)
  5. 薄板の計測

その他、抽斗センターガイド、材の押さえと送り、端嵌めなどは直接タイトルにしています。

 

長短の枘加工

馬乗り枘の建具

框組では縦桟、上下桟の長さはそれぞれ基本的に同じとなります。また上下桟の間に入る中桟の長さも見え代は上下桟と同じになりますが、枘の長さは上下桟より短くなることもあります。
木工を始めた当初、枘長を含めた横桟の長さは上下桟と中桟を同じにしたり、中桟を短めの枘として木取り加工していました。中桟を短く木取ってしまうと見え代が上下桟と僅かに違ってしまったことがありました。
今は中桟の枘を短くする場合は、枘加工を終えてからカットするようにしています。「そんなことは常識!」と言われそうですが、わたしにとっては工夫の一つなので長短の枘穴加工、枘加工を書くことにします。 続きを読む 木工作業の工夫6(長短の枘加工)