カテゴリー別アーカイブ: 木工

四方反りの鉋台制作

今年の梅雨は長い。木工屋泣かせの季節です。作業する気になりません。
というわけで、一年遅れで四方反りの鉋台を制作することにしました。
使い切った感のある改造に改造を重ねた四方反りの鉋台の更新です。なにせ四方反りが反り台風に下端が擦り減り、下端調整が限界となってしまったので。
鉋屋さんではないので本来あるべき制作ではないのかもしれません。ただ使っていた時に感じた点を加味して制作したので自分なりに◎とします。

新旧交代の四方反り鉋

旧台と世代交代した新台、試し削り

 

構想

材は鉋台用に調達していた樫を使います。サイズは従来サイズを踏襲しながら台調整の限界が早めに来ないように厚めの35mmとしました。
四方反りの台にしてから刃口埋めを行い再度下端調整するのは二度手間と考え、刃口埋め材(15mm厚のブビンガ)を考慮して墨付け、加工を進めることにします。 続きを読む 四方反りの鉋台制作

ギタースタンド2

こんなギタースタンドがあっても良いじゃないか!と、大胆なデザインを欅材で制作、拭漆で仕上げました。

 

ギタースタンド1

45年前を思い出しての手指の訓練(?)と、魅せられたEstas Tonneの楽曲の1小節でも弾けるようになれればと思い、今年2月にクラシックギターを購入しました。フォークギターの金属弦の音も好きなのですが、年齢的なものも影響してかクラシックギターの柔らかな音も欲しかったのです。
以前作ったギタースタンドはフォークギター用であったため、クラシックギターを掛けることができません。ネックの幅が違うからですね。そこで、今回は汎用性を持たせたスタンドをデザイン、制作しました。 続きを読む ギタースタンド2

やっぱり鉋は素晴らしい

鉋をかける度、毎回思うのです。「やっぱり鉋は素晴らしい」と。

捻れた曲面の反り台鉋仕上げ

捻れた曲面の鉋仕上げ

反り台鉋

曲面の仕上げは反り台鉋になります。
凹面は反り台鉋や南京鉋となりますが、面が長く緩い場合には反り台鉋が有効です。南京鉋はどうしてもR面が小さくなってしまうので滑らかな局面にはなりづらいです。一枚刃で中仕上げを行い二枚刃で仕上げを行います。
帯鋸 →  ルター →  サンダー という手順で仕上げても、面は凹凸のままです。サンディングした後に鉋を掛ければ一目瞭然です。 続きを読む やっぱり鉋は素晴らしい

「木工家ウィーク」ちょこっと参加

「木工家ウィークNAGOYA 2019」が5月31日から始まります。

公式サイトは、http://woodworkers.jp/

初年度の2008年から2010年に参加してから離れていたのですが、ちょこっと参加することにしました。たまにはホモ・サピエンスと接しよう、などと。
今回は合同展示会への参加ではなく、『木工家がつくる椅子』(〜低座の椅子〜)<於:文化のみち撞木館>への出展のみです。「高文机と高座椅子」を出品します。テーマが椅子なので「高座椅子と高文机」としています。

期間は、5月31日(金)から6月2日(日)の10:00〜17:00です。2日は終日在廊する予定です。31日と1日は現在のところ未定ですが、お客様、読者の方のご希望があれば在廊します。サイト内のcontactからご連絡ください。
見て、触れて、座って、感じてくださいませ。

撞木館・椅子展

おまけ

今年、庭の野イチゴがたくさん実をつけている。昨年草刈りに注意してトゲトゲの野イチゴを刈り取らなかったのが幸いしたようだ。温室で季節を失った苺より大気の中で育った苺、野イチゴがわたしは好きだ。

 


斜め四方胴付き枘でアタマの中が……

いつもは材のサイズからデザインや設計を展開していくのですが、今回は自由度を高め初期段階のデザインを重視してみました。

今回は斜め四方胴付き枘の加工を少し。

角鑿盤での斜め加工

経験豊富な木工屋さんは治具作りも上手ですね。以下は、治具に馴染みの薄い方に。

材のサイズからの展開では治具をあまり使うことはなく、使っても従来から使用している治具で対処できるのですが、自由度を高めると新たに治具を制作しなければなりません。
電動工具も高度な加工が出来るようになってきており、その精度も素晴らしいものがあり治具を必要としないで加工できる場面もたくさんあるようです。わたしはそれを全く否定しません。あればあったで重宝すると思っています。単に購入資金が無いだけ……

ただ、治具を制作する作業は家具設計同様にそれなりにアタマを使います。家具設計では材の伸縮や反り、強度確保などを考えるのと同じように、治具制作では既存の機械性能と墨付けした材とのマッチングとを考えます。例えば角鑿盤では鑿は垂直、テーブルは平行に動くわけで、斜めに彫るためにはテーブルを傾けるか材を傾けなければなりません。鑿は垂直に材を彫るのでその力点を考えて材がズレないように固定する治具が必要となるわけです。また治具があれば同じ加工が繰り返し出来ます。

シンプルな角鑿盤の治具

今回、角鑿盤での枘穴加工は角の二方に違う角度で彫ります。 続きを読む 斜め四方胴付き枘でアタマの中が……