カテゴリー別アーカイブ: 木工

「木の仕事の会 十周年記念展」

わたしが所属する「木の仕事の会」が10年を迎えることから大阪で『木の仕事、ひとり逸品持ち寄り展』を開催しています。期間は本年1月20日(金)から22日(日)まで。
昨日顔を出そうと思っていたのですが、こちらの天気が荒れ模様、行きは良い良い帰りは怖い!のでパスするつもりでしたが、今朝風雪も治まってきたので出掛けることにしました。
車窓から雪景色が消えたのは京都に入った頃。大阪はウチより暖かい。

ギャラリーが高架下とのことでどんなところか?と思っていたのですが、いやいやそれなりのギャラリーでした。一人一品でスペースは1平方m。出品するものも限られてしまうのが残念ですが、それぞれの作品に出展者の皆さんの木工への力を感じました。ゆる〜い展示会ですが、それもなにやら好感が持てます。

木の仕事の会10th展示会

会場:イロリムラ[89]画廊 展示室3
http://irori2005.com/
大阪市北区中崎1-4-15 Tel:06-6376-0593

おまけ

以前、地球温暖化は生態系に大きな影響を与え、生まれてくる人は女が多くなる。と何かで読んだ記憶があります。(兄弟、友人達も女の子の出産ラッシュでした。本当です。はい。)
アメリカをはじめ孤立化を進めようとする国々、終わりの見えないテロ、天狗のアベ、etc.これらも温暖化の影響よるアタマの回路の短絡化によるものか?! もしそうなら温暖化を一日も早く止めねばならない!

遅ればせながら、読者の皆さんに昨年より一つでも多く笑顔がありますように!

冬のデスクワークはツライ!

初雪が舞った先週、CADを使って製図。木取り表の作成。

家の中でのデスクワークは、さびぃ〜!! 部屋の中は3度だわ!
セーターにフリースの重ね着、足腰を毛布でくるみ、足指包むスリッパ履いて、白く凍える指先でキーボード。
木工屋は、カラダを動かさないとフリーズしてしまう!

デスクワーク

一本かんざし

ある日の会話

「今、拭漆やってるんですけど、乾いてくれなくって泣いてます」
「あら、漆やってるんですか?」
「ええ、拭漆」
「かんざし作ってくださいな」
「かんざしって、柘植(つげ)でですか?」
「櫛じゃないわよ。かんざし、一本かんざし。柘植じゃなくって構わないのよ」
「一本かんざしって、何ですか?それ」
「あら、わからない?箸よ、箸」
「はああ?箸??」
「そう、箸の一本を髪に刺すのよ」
「……もしかして日本髪結ったところに刺してるあれですか?」
「それもかんざしだけど。長い髪をクルって巻いて刺して髪を留めておくのよ」
「はああ?一本で髪留まるんですか?」
「留まるわよ。調べてごらんなさい。じゃあよろしくね」
「はぁ……」

ってことで『一本かんざし』なるものを作ることに。
どんな風に使うものかYouTubeで見てみた。
なるほど……

一本かんざし

ローズウッドに拭漆。黒檀のように真っ黒。

久しぶりに拭漆2

 

今までの経験を思い出しながら久しぶりに拭漆をしていました。
そこで、拭漆の際に留意している事項を整理したいと思います。ただ、ここでは基本的な拭漆の作業行程は書きません。あしからず。
読者の方が少しでも漆仕上げ(ここでは拭漆)に興味を持ち、その仕上がりの美しさを自身の手で感じ取ってもらえればと思っています。木工仲間の中には仕上がり時間が長い、かぶれが心配、などから敬遠したり外注したりする人もいますが、わたしは仕上げの中で最も美しいと思っています。美しく仕上がって行くのを待つ過程はある意味で恋愛感情にも似ているようにも思います。

乾かない漆

乾かない漆は本当に乾きません。<乾く=乾固>
乾かない漆に乾いてもらうには、乾く漆と混ぜると乾きます。「やさしく身につく漆のはなし」((社)日本漆工協会編)に書かれていました。
今回、塗り4回目で乾かない漆となり1週間経っても乾かないため漆を買い直しました。テストピースで乾くのを確認した後、乾かない漆を溶剤で落とし1日置き新しい漆100%を塗り仕上げました。流石に乾かない漆と混ぜる勇気はありませんでしたが、終了後、テストピースでどれくらいの比率で混ぜ合わせれば乾くかを確認しました。
乾く漆:乾かない漆の比率で、1:1.5までは1:0と変わらない時間で乾き1:1.8以上からは少し時間を要しましたが乾きました。1:1ならば問題なく乾きます。

漆の乾きテスト

 

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ピューター合金でのツマミ、把手の制作

ピューター合金鋳物でのツマミ、把手の取り付けのご希望です。
以前制作した厨子.4で使ったものが気に入られたようです。
良い機会なので、制作工程を書くことにしました。

完成したツマミと把手

ピューター合金

ピューター合金は錫(すず)の合金で、一般的に錫(Sn)91%:アンチモン(Sb)7%:銅(Cu)2%で調整されています。錫のみでは剛性が出ません。わたしが初めて手掛けた際100%の錫が良い!と勝手に思い込み作ったのですが柔らかすぎて手の力で変形してしまい改めてピューター合金を購入し直しました。
ピューター合金は銀白色の光沢で美しく、その歴史は紀元前まで遡るとも言われ、欧州を中心に日常品、工芸品(アーツ・アンド・クラフト運動、アール・ヌーヴォーなど)として評価されてきたものです。好き嫌いもありますが、型の異物の黒い汚れが残ってもそれが逆にアンティークさを醸し出します。
融解温度が320度程度と低温であることから家庭用のカセットコンロの火力でも十分に融解できます。錫が主成分であるためにヤスリや鋸などの加工は容易ですが、機械的強度・剛性は真鍮よりも低くネジ山を切っても直ぐにナメてしまいます。そのためビス止めをする際は六角ナットを埋め込む必要があります。

制作工程

ピューター合金での制作工程を書いていきますが、わたしなりのものです。人によってはモデルを抜いて注湯したりもすると思います。試される方は色々工夫してみてください。

  1. 発泡スチロールでモデルを作る。モデルは溶けてほぼ無くなります。
  2. 鋳造用の箱を作る。
  3. モデルを鋳物用の砂に埋める。
  4. 融解したピューター合金を注湯する。
  5. 冷えたら型から取り出す。
  6. ワイヤブラシで掃除する。
  7. バリや余分な部分を除去する。
  8. 磨きをかけるなどして仕上げる。

となります。以下、ナットを埋め込むツマミ、把手の制作工程を写真と注意したことなどを書きます。

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