カテゴリー別アーカイブ: 木工

久しぶりに拭漆

久しぶりに拭漆(透き漆)仕上げでの仏壇制作です(デザインは依頼元)。
拭漆仕上げは、組み立てる前に部材を漆で仕上げることが基本であるため、寸法精度、表面の仕上げは随分気が張ります。

自分なりの拭漆

先日、小谷漆店のご主人と話していた際に
「漆の塗り方は、人それぞれ。経験の中から自分が良いと思う塗り方をしている。どの塗り方が正解ということはないだろう」と頷き合っておりました。
わたしも幾らかの経験から自分なりに良いと思う塗り方をしています。が、その都度微妙に変えています。漆の浸透具合、色、艶の具合が材によって微妙に違うからです。そのため、初回に漆に溶剤を加えない時もあれば逆に漆の2割ほどの量の溶剤で希釈する場合もあります。また塗る回数は最低6回、多い時では10回程度。6回までは塗り重ねるごとに毎回色、艶が明らかに変わります。6回目以降は微妙な変化で塗り重ねる度ごとの変化は見分けが付きません。ただし、6回のものと10数回のものとを比較すると明らかに違いますが‥‥。言い過ぎになるかもしれませんが、美術工芸品でなく日常使う家具での拭漆では最低6回で十分と感じています。それ以上塗り重ねる場合は色、艶が思うように出てこない場合か、中途半端に漆を使い残した場合か、わたしの自己満足か、です。
拭漆では下地作りが大切ですが、どれだけ綺麗に拭き取るかが最も重要とわたしは思っています。仕上がりを大きく左右します。
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超硬刃では逆目方向

以前、Blogで超硬刃とダイヤモンド砥石(2015.12.28)を書きました。刃と研磨については書いたのですが、材の仕上がりについては書いていなかったので、手押し鉋盤でのその具合を書くことにしました。勿論、現在もダイヤモンド砥石で超硬刃を研磨しています。随分慣れました。
切れ味、仕上がり具合については私見です。木工屋さんそれぞれ、オイルフィニッシュやウレタン塗装、拭漆など最終仕上げに向けて手鉋の掛け具合、サンディングの番手など、材の面の作り具合が違ってくるでしょうし、また、鉋盤の機種、刃角、裏刃のセッティング等によって違いが出てくるでしょう。最も重要なのは、木工屋さん本人が鉋盤でどの工程まで任せるか、満足ラインはどこか、ということになると思いますが。

超硬とハイス鋼の刃

超硬とハイス鋼の刃とを比較すると、本体価格は超硬がハイス鋼の数倍し研磨費用も数倍します。刃の持ちは超硬がハイス鋼より10倍位、などを木工仲間や先輩、機械屋さん、研磨屋さんから聞きます。
では、双方の切れ味は?となると、研磨したばかりの刃での仕上がりはハイス鋼の方が綺麗です。材を通して伝わる手の平の感触もハイス鋼は舐めるように材が通るのに対し、超硬は研磨仕立てでも材が跳ねる感触があります。切れていないと言えば切れ切っていないとも言えますが超硬の特性、限界(?)のようです。そのため、木工屋さんによっては超硬ではなくハイス鋼を好む人も少なくありません。
仕上がり具合もハイス鋼は削いだようでツルツル滑らかであるのに対し、超硬は表面をむしり取ったように木の繊維が浮き立っています。ハイス鋼を100点とするなら超硬は70点といった感じです。しかし、ハイス鋼は60点くらいになると逆目ぼれが起き始め研磨(交換)時期となるのに対し、超硬は60〜70点が長ぁく続きます。10倍位と言われていますがハイス鋼より5倍以上はナレが来ません。

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9月、雑観

この地では、今年の梅雨はほとんど雨が降らず農作物の被害もあったようですが、蓮が生育しないなど琵琶湖への影響が大きかったようです。
ところが9月に入ると一転、相次ぐ台風の襲来で全国的に雨続き。家の中はいたるところにカビが生え、冷蔵庫の扉も結露するほど。カラダは頭皮から足の指先まで古傷がジンジン疼きっぱなし。木工作業も手が出しにくいひと月でした。今日30日は久し振りの好天となり、気持ちも洗濯物もスッキリです。

小型プレス

2年前、木工仲間から譲ってもらった超小型のプレス機のセッティングをしました。
入手して直ぐに下の盤の幅が狭かったため幅広にし、ネジ部分等をクリーニングしてグリスアップしておいたのですが、2、3日前に小物をプレスしようと思ったら合わせた材の捻れが激しく使えない。そこで、サクラの端材でプレス上部に盤を制作して取り付けました。これで捻れも解消。450mm方形、厚み220mmまでの小物のプレスが可能になりました。

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水組の試作

天板と側板との組みを水組でやってみようか、などと思い、試作してみることにしました。

先ず、構造と組む手順を確認するために10mm厚の端材に鉛筆で毛引き、手鋸と鑿で最初の試作をしました。

作図

試作の二つ目は実際に使うであろう、加工し易い寸法で作図していきます。材の厚みは25mm、枘厚は9mm、間隔も9mm単位、アングルのラインも9mmの倍数に結んで行きます。
直に毛引いても良いのですが、機械加工で済ますことも考えていたので図面を引くことにしました。2つ引く図面は、外側の図面と内側の隠れる図面となるわけで、クロッキーに描いてはみたものの、傾斜盤での刃の傾斜角、マイター定規と刃との角度に精度が出ません。やはりこの部分はCADが頼りになります。

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久し振りに原寸図面

スツールの制作で久し振りに原寸図面を引きました。
日常的にはパソコンのCADと10mm方眼クロッキーで作図しているのですが、手元にある50mm(25mm)方眼紙(1050mm × 750用)に収まることから原寸図面にしました。
原寸図面は原寸であるだけに非常に現物をイメージし易いです。CADでディスプレイとにらめっこしている時の方が想像力が必要に思います。どちらも完成時の現物を頭の中でぐるぐる回していることに違いはないのですが。


難点と言えば、紙が湿度によって伸縮することが最も大きいです。製図用のケント紙を使えば幾らかマシですがそれでも伸縮します。ましてや薄っぺらなこの方眼紙では500mmが505mmに膨張していて25mmラインから採寸作図しないとマスを上手く活用出来ない。そのため作図後に図面から定規で寸法を取ることができません。
以前、非常に複雑で面倒な組みと形状をしたものの作図では、シナ合板に原寸図面を引いたことがあります。これは伸縮がほとんどなく図面から寸法が取れ非常に有効でしたが、毎回そんなことはしていられません。
1200mm × 900くらいのサイズで、伸縮がほとんどない方眼紙をご存知の方、教えてください。ただし低価格。