ギタースタンド2

こんなギタースタンドがあっても良いじゃないか!と、大胆なデザインを欅材で制作、拭漆で仕上げました。

 

ギタースタンド1

45年前を思い出しての手指の訓練(?)と、魅せられたEstas Tonneの楽曲の1小節でも弾けるようになれればと思い、今年2月にクラシックギターを購入しました。フォークギターの金属弦の音も好きなのですが、年齢的なものも影響してかクラシックギターの柔らかな音も欲しかったのです。
以前作ったギタースタンドはフォークギター用であったため、クラシックギターを掛けることができません。ネックの幅が違うからですね。そこで、今回は汎用性を持たせたスタンドをデザイン、制作しました。

今回制作したギタースタンドは、ネックの保持位置とボデー支え位置は前回モデルと同様ですが、支柱を大きなR形状としたデザインが一番の特徴です。
またネックの保持は分割構造としています。フォークギター、クラシックギター、エレキギターに対応するためです。ネック保持部
フォークギターとクラシックギターは所有するものを採寸すれば良いのですが、エレキギターは所有していないため、友人の元ギター職人から基本とするFenderのStratcaster、GibsonのLes Paulの細かな寸法を教えてもらいました。
StratcasterとLes Paulのネックの幅と厚みはほぼ同じなのですが、ペグが片側にあるStratcasteと左右対象のLes Paulとはヘッド形状が違うため、ボデーが真っ直ぐ吊られるように保持部分を分割して上げ下げ出来るようにしています。
また、クラシックギターのネック幅への対応としてアタッチメントを挟む方式としています。

 

ボデーの厚みもStratcaster、Les Paul、フォークギター、クラシックギターそれぞれ違うわけでボデー支えの上部に傾斜を付けることで対応しています。

1台は自分用なのですが、3台は販売します。但し、ボデーが長いV字型エレキギターは対応できないと思います。エレキベース、Ovationは未確認です。
ご興味のある方はお問い合わせください。

制作工程
材の選定

デザインの柱となる支柱は大きなR形状となります。そのため材は所有している欅の框材の中から大きく湾曲した木理のものを選んでいます。欅を選択した理由は前回のマホガニーでは軽過ぎてギターの掛け外し時にスタンドが落ち着かないこと、湾曲した木理の材が欅しかなかったこと等です。

湾曲する木理の欅材での粗木取り準備

組み部分の加工

110mm×50mmの角材を使います。支柱の形状は上部が40mm×40、底部が60×50、R部分は4方とも複雑な曲線で構成した錐形状、加えて最終的には捻れた曲面加工を施します。
こういった複雑な形状での組み加工は、基準面となるカネ出しや厚み出し等を行った角材の状態で行います。枘、組みの精度を出すため、加工を容易に行うためです。
また、曲面での組みには隙間が出ないように数ミリ彫り込んだ中で噛み合う形状としています。こうすることで手鉋で多少削り過ぎたりした箇所があっても流れる曲面を壊すこともありません。

ネック保持と支柱の組みは抱かせ欠きで2枚の四方胴付き。ここまで複雑にしなくても良いとは思うのですが、わたしの性格なので。
ボデー支えと支柱とを繋ぐステーと支柱との組みは相欠きとなります。今回は核付きとしています。支柱3面から彫り込んだ中で噛み合うため、3面の仕上げは削り量を気にせず鉋で滑らかな曲面を作ることが出来ます。
前脚と支柱との組みは斜め四方胴付き。Blog内で先述したように専用の治具を作って加工しているのですが、胴付き部分の加工ではアタマの中が‥‥。また前脚下部には丸棒を差してスタンド全体を後方に3度傾けています。
後脚と支柱との組みは日頃使っている2.5枚の四方胴付き。最後部は通常の相欠きとしています。

曲面の鉋仕上げ

これも先述しています。個人の木工屋ですから量産メーカーのようにNCにプログラミングして加工などは無縁です。捻れた曲面は手鉋です。やっぱり鉋は素晴らしい。

拭漆仕上げ

松煙を多めに使った拭漆です。やっぱり欅と漆は相性が良い。

おまけ

玄関扉にヤモリがかくれんぼ。アタマ隠して‥‥
尻尾が奇形。切れて生え替わると正常になるのかなぁ‥‥

 


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