ヴァイオリン スタンド

ヴァイオリンを制作されている方からヴァイオリン スタンドのご依頼です。

Violin Stand2

 

ヴァイオリンを知らなければ

ところが、わたしはヴァイオリンに触れたことはなく間近で音を聴いたことがありません。弦楽器のスタンドは手元にあるギターからでしかイメージが湧いて来ません。
ヴァイオリンそのものを知らないでスタンドを作るといった無謀なことはわたしには出来ません。ヴァイオリンのサイズや構造などはネットで検索すればそれなりに知ることができるのですが、やはり自身の目で見て手で触れてその音色を感じないとわたしはダメです。 続きを読む ヴァイオリン スタンド

やっぱり抽斗は桐

長梅雨は辛かった!これからの猛暑も辛そうだけれど……

湿度90%前後の日々が続き、自分用に作った書類整理用の小抽斗は抽斗が膨張、ガッツンガッツンに締まって引き出せなくなってしまった。コストを抑えるために抽斗はポプラで制作。センターガイド方式としたため本体とはゆとりを持たせてつもり。作業場と家とは隣り合わせているので制作環境と使用環境は大きく変わらないはず、だった。
なんとか全てを引き出して風通しの良いところで乾燥へ。落ち着いたら鉋を掛けてスカスカにしよう!
ポプラで抽斗はアカン!

 

桐で作った抽斗は前板の入りが僅かにキツイもののスムーズに引き出せる。
やっぱり抽斗は桐!

木工を始めた当初は桂を使っていたけれど、現在桂は入手も難しく高額な材となってしまった。桂以降は紆余曲折があったものの最終的には桐に落ち着いた。十分に雨ざらししてアクを抜きながら数年自然乾燥した国産桐の伸縮率は非常に小さい。そのため寸法精度を曖昧にすることもない。

 

おまけ

梅雨が明けて、炎天下になる前に薪用に丸太の切断。それでも大汗だわ!町内で伐採した廃棄する木を貰ってきた。作業場用だから雑木で十分。水分が多く柔らかくて割れない。1ヶ月以上丸太のまんまで積んで乾燥、表面が硬くなったら鋸目で割る。

薪用に丸太切り

四方反りの鉋台制作

今年の梅雨は長い。木工屋泣かせの季節です。作業する気になりません。
というわけで、一年遅れで四方反りの鉋台を制作することにしました。
使い切った感のある改造に改造を重ねた四方反りの鉋台の更新です。なにせ四方反りが反り台風に下端が擦り減り、下端調整が限界となってしまったので。
鉋屋さんではないので本来あるべき制作ではないのかもしれません。ただ使っていた時に感じた点を加味して制作したので自分なりに◎とします。

新旧交代の四方反り鉋

旧台と世代交代した新台、試し削り

 

構想

材は鉋台用に調達していた樫を使います。サイズは従来サイズを踏襲しながら台調整の限界が早めに来ないように厚めの35mmとしました。
四方反りの台にしてから刃口埋めを行い再度下端調整するのは二度手間と考え、刃口埋め材(15mm厚のブビンガ)を考慮して墨付け、加工を進めることにします。 続きを読む 四方反りの鉋台制作

ギタースタンド2

こんなギタースタンドがあっても良いじゃないか!と、大胆なデザインを欅材で制作、拭漆で仕上げました。

 

ギタースタンド1

45年前を思い出しての手指の訓練(?)と、魅せられたEstas Tonneの楽曲の1小節でも弾けるようになれればと思い、今年2月にクラシックギターを購入しました。フォークギターの金属弦の音も好きなのですが、年齢的なものも影響してかクラシックギターの柔らかな音も欲しかったのです。
以前作ったギタースタンドはフォークギター用であったため、クラシックギターを掛けることができません。ネックの幅が違うからですね。そこで、今回は汎用性を持たせたスタンドをデザイン、制作しました。 続きを読む ギタースタンド2

やっぱり鉋は素晴らしい

鉋をかける度、毎回思うのです。「やっぱり鉋は素晴らしい」と。

捻れた曲面の反り台鉋仕上げ

捻れた曲面の鉋仕上げ

反り台鉋

曲面の仕上げは反り台鉋になります。
凹面は反り台鉋や南京鉋となりますが、面が長く緩い場合には反り台鉋が有効です。南京鉋はどうしてもR面が小さくなってしまうので滑らかな局面にはなりづらいです。一枚刃で中仕上げを行い二枚刃で仕上げを行います。
帯鋸 →  ルター →  サンダー という手順で仕上げても、面は凹凸のままです。サンディングした後に鉋を掛ければ一目瞭然です。 続きを読む やっぱり鉋は素晴らしい