好天に恵まれたので薪棚を設置。当初から手持ちの薪が全て入ると思っていなかったのですが、半分も入らなかった。幅3.000、高さ1.800のこのサイズだとあと二つは必要。まっ、新たな設置場所を考えながら追々作って行こう。
わたしは工場の中だけ薪ストーブで結構寒さを我慢しているので薪の消費は多くはないのですが、住居に設置しているところはストーブも大きいし使用時間も長いだろうから、わたしの3〜5倍ほど薪を消費するんだろうな。薪の調達、保管場所も相当苦労するんだろうな、などと思ってしまった。
作業場のストーブ用の薪置きを簡素に済ませていたのですが、やはり簡素過ぎました。
2×4材を梯子にし脚立のように折り畳め、両端をブロックで上げたV型のものですが、雨が降る度にブルーシートを掛けねばならないし、新しい薪が増えるととあっちこっちに積んでしまい雑然このうえない。
まあ、いつかは作らねば、と思い続けていたわけでどうにか取り掛かりました。屋外に設置するため家具のような精度はいらないので、
etc.
薪棚サイズは、幅が3000mmくらい、高さが1800くらい、奥行きが400くらい。2×4材寸法(1830×90×38)を基準に作図し、使用した材は2×4材が26本、ポリカの6尺波板(1820×650)2枚、コンクリートブロック(600×100×100)4本、購入金額は11,000円。むむっ、5,000円程度で済ませたかったけれど甘かった!
4年目となる薪ストーブは、ホームセンターで扱っている代物で4万円くらいだったか。それでも鋳物製でクリーンバーン方式となったいる。もう1万円出せば一回り大きいものになったのに、ケチったことから一般的な薪の長さ40cmが入らない!これは使っていると結構面倒臭い問題点です。貰った薪は全て短く切らねばならないし、薪を積み上げると不安定で乾燥し始めると傾き積み直ししなければならない。作業場で薪ストーブ設置を考えている方は、40cmの薪が入ることを確認した方が良いですよ。
設置は、晴れる日を待つばかり。
11月10日に越路野小学校の同窓会(還暦だわっ!)がありました。当時1学年30〜40人で1クラス。34人の同級生21人が何十年かぶりで顔を合わせました。太っていたり痩せていたり、頭が光っていたり真っ白だったりと風貌が変わっていてロビーに入った当初は同級生のみんなが「どこかのおっちゃんとおばちゃん」にしか見えなかった。まあ、わたしもそんな風に見られていたんだろうな。
思い出糸を手繰り寄せながら話しているうちに、その声、その仕草が当時と重なり始める。50年の時を少し飛んだ気がした。
「チカ子、2年後に幹事やって!!」
ひとつでも多く、笑顔がありますように!!
今年の4月か5月頃だったか、YouTubeでマイ ミックスリストを聞いていた際、一瞬で心を奪われたのがEstas Tonneのギター演奏。
わたしは木工作業中はもとより起きている時間のほとんどBGMとして主にNHK-FMを流しています。民放は媚びた会話、キャーキャー声、CMが鬱陶しいからです。NHK-FMではクラシック音楽が他局より圧倒的に多いこと、知らなかった音楽、懐かしい曲、好感が持てる新しい曲が流れるからでもありました。
ところが、籾井氏がNHKの会長職に就いた頃からでしょうか、若年層受けを狙ったと感じる耳障りな番組が増え、平日夕方4時40分から6時と夜9時30分から11時はCDであったり、iPhoneでAccuRadio、YouTubeを聴くようになりました。(籾井氏が退任して回復するかと期待していたのですが願いは届かず‥‥)
そんなこんなでYouTubeでマイ ミックスリストを聞いていた際、流れて来たのがEstas Tonneのギター演奏です。
ギター演奏を聴くのはクラシック、フラメンコなど分野を問わず好きです。彼の演奏は古典的でもありジプシー的でもあります。聴いていると心の中の贅肉、雑念のようなものが消えます。10年程前、車中でNHK-FMから流れて来たヴィヴァルディ「四季」の『夏』を聴いた時に鳥肌がたった時のような衝撃を受けました。
ご興味ある方は、Estas Tonne’s channel on YouTubeで視聴してみてください。
また、Estas Tonneについては彼のサイトhttps://estastonne.com
wikipediaのhttps://en.wikipedia.org/wiki/Estas_Tonne
てんさんのblog(☆Dancing the Dream ☆ https://profile.ameba.jp/ameba/et-eo 2017年01月26日(木) テーマ:音楽 心の弦をかき鳴らせ‼︎ 流浪のギタリスト Estas Tonne ~移民の子供https://ameblo.jp/et-eo/entry-12241454533.html)
で詳しく書かれています。
巻障子の組子の制作時に使った方法です。
300本を超える組子材の相欠き部分の切削方法です。
一枚の戸に内側組子材が縦:12本、横:13本入ります。戸の数は12枚です。1800箇所を超える欠き取りとなります。
建具屋さんでは専用の切削機を所有しているそうですが、わたしは持っていませんしこういった作業が定期的に入ることもないでしょうから、新規の設備導入はせずに既存の加工機を使うことになります。
正確な位置、精度の高い切削深さが300本均等に求められます。既存設備の適応力を考えます。
横切り盤、傾斜盤では一回で必要深さの切削が出来ますが、材を動かさねばならず位置の精度が出にくいためパスします。
いろいろ考えた末、1枚の戸を縦横それぞr1セットとして固定しトリマーで切削することにします。 切削深さは最終的に9mmですが1回の切削は被切削材の破損の危険があります。かと言って毎回ビットの刃の出を3mm、6mm、9mmに調整すれば深さの精度は出ません。また、3mm、6mm、9mm毎に切削箇所を変更するのも正確な位置とはなりません。 そこで手持ちの3mm厚の薄板2枚を使うことにしました。
3月父の3回忌の法要時、実家でお世話になっている石川のお寺さんから「巻障子を作ってもらえないか?」と相談を受けました。
「マキショウジ?それって何ですか?」
「本尊の前にある折戸。昨年亡くなった母親の寄進の品としたい。」
なるほど「とりあえず現状を拝見させてください。」
依頼があれば何でも作るのが木工屋みしょうです。(赤字になる依頼は断っていますが)
日を改めて採寸することにしました。
1度目は現状の実寸計測。自宅に帰って外寸法をメインに作図して仮の外枠を作成。2度目は仮外枠を携えそれを基準に問題点等を洗い出し、希望事項を加味し自宅で最終図面を作成、仕上げ等も含めて結論出し。
一般的に建具屋さんは、現物を持って現場調整、と聞いているのですが、今回は遠方で何度も行けない、精度のない枠に納める作業となるため、現場合わせだと仕上げた巻障子を削り倒す可能性がある、などから現場仕事は両端を支える軸部分のみとしました。そうすることで巻障子を全く傷付けることなく納めることが出来ます。
完成した巻障子
お寺は建造物として数百年経過しているわけで、曲がり歪む柱、鴨居、敷居の間に取り付けることになります。当然取り付ける巻障子は200年以上は使ってもらわねばならず、使う木曽檜の選別は四方柾を基本に木目、反りや捻れを粗削り時、木取り時、シーズニング後等何度も行います。そのため、完成段階の3割ほど多めに加工し始めます。もちろん加工ミス分も含めてですが。 続きを読む 巻障子