62歳男のヘアドネーション

4月末、5年ほど伸ばしていた髪を切りヘアドネーションへ。
2月に敦賀のヘアサロンへ行き、この髪でも可能か確認してきた。長さは50cm超で問題なし。白髪、性別も問題なし。暖かくなったら切ることにした。

髪を伸ばしたのは、大学1年の頃、会社務めを辞めて大垣技能専門校に通っていた頃、そして今回。どうも20年サイクルで髪を伸ばしたくなるようだ。が、きっと次回は無いだろう。

5年前、冬に耳がしもやけになり髪で寒さを凌ごうと伸ばし始めたが、髪が邪魔で後ろで束ね、結局耳は以前よりあらわになった。
昨年初め、母の髪が薄くなりウイッグを着けていることに気付き「わたしの髪でウイッグ作ろうか?」などと話したこともあったが、それも叶わなかった。

木工屋になってからの貧困生活でヘアサロンには行くことはなかった。木工機械で手指を怪我したことで2度スキンヘッドにしたこともある。『ケガ無いように!』

こんな62歳男の白髪混じりの髪だけれど使ってもらえたら嬉しいのだが‥‥

木工作業の工夫11(砥石の面出し)

刃研ぎに必要な砥石、面が出ていなければどうにもなりません。

大垣技能専門校で教わったのは、ブロックに水を掛けながら砥石を研磨する方法。時には細かな砂をのせての研磨でした。
木工屋になって5年ほどこの方法で研磨していました。
ところが、ブロックの中央は窪みがちで2ヶ月くらいで更新していました。

 

砥石の研磨に石板

ある日、花崗岩の庭石が綺麗に面が出ていることに気づき、水を流して砥石を摺ると「んんっ??!! 研磨されている感触!!」そこで、庭の端っこのを1枚、承諾をいただいて貰ってきました。
当初、ブロックのように窪んでしまうだろうと思いながら使い始めたのですが、いやいや調子が良い。使い始めて早15年、石板はほとんど窪むことなく砥石を面出ししてくれます。

花崗岩の石板での砥石研磨

花崗岩は石材屋さんで一般的に扱っている石材ですね。主に墓石‥‥。面出し出来ている端材は格安で入手出来るのではないでしょうか。(お墓の墓地から頂くのはちょっと‥‥)わたしが使っているのは、縦:50cmくらい、幅:20cmくらい、厚み:3cmくらい。これくらいのサイズが使い易いと思います。 続きを読む 木工作業の工夫11(砥石の面出し)

山椒の若葉の佃煮

山桜は花が散り新緑の木々に紛れて居場所が判らなくなりました。
4年前からこの時期、好物の山椒の若葉の佃煮を作ります。ピリリッ、舌がジーンがたまりません。

いつの間にか敷地内のあちこちに育っている8本の山椒の木はまだまだ小さく、若葉の収穫は1パックくらい。好物なので沢山作り置きしたいので近くの道の駅で2パック購入。地産地消ということで。

山椒の若葉

当初cookpadなどでレシピを真似たのですが、だしを使ったりお酒や味醂を使うのがどうも好みでないのです。だしを使うとピリリッ感がストレートに感じられない、だしが口の中にまとわりつき濁りのように邪魔をする。お酒はウィスキー派なので置いてない。砂糖と醤油のみの味付けがストレートで好きです。

さて、作り方。
(cookpadの「山椒の葉の佃煮」https://cookpad.com/recipe/3156502のレシピを簡素化アレンジ) 続きを読む 山椒の若葉の佃煮

斧の柄が折れたので

倉庫に長い間眠っていた斧を1年ほど前に薪割りで使いました。あることは知っていたのですが、斧での薪割りに対して恐怖感が強く敬遠していたのです。またその斧は手入れなどされておらず刃先は錆びてボロボロ、握り柄もきっと劣化しているだろう‥‥
案の定、へっぴり腰なので上手く薪に刃が当たらないわ、柄が薪に当たるわ、ボロボロの刃が入っていかないわ、で柄が折れた。
刃に残った折れた柄は刃の錆びと鉄の楔の錆びで固まっていて叩いても抜けない。エーイッ、とばかりに薪ストーブに放り込みチンチンに焼いてバケツにジュー。焼き入れです。刃の口の中をワイヤーブラシでカスを落とす。柄を新調しようとホームセンターに出掛けてみると5,000円以上もする。銘のある斧の刃でなく、昔農機具店などで販売していた程度の代物に5,000円の柄はちょっと躊躇う。1年放置。

 

柄を新調した斧

先月、雪で折れた雑木を薪用として町内のオッチャンからもらい、斧を調整する気になりました。
柄は白樫が良いのですが、手元にある白樫は鉋台用に調達したもので長さが足りない。ちょうど良いサイズのトネリコがあり使うことにしました。斧の柄にも良いと思うのですがどうでしょうか。
トネリコは硬くて強く粘りがあり曲げに非常に強いのが特徴。比重は白樫と同じくらいで重い。バットやステッキ、家具では椅子の脚などに使われる材です。鉋掛けでは1枚刃だと逆目では刃が食い込んでしまうため2枚刃、もしくは鉋刃口が小さい仕上げ鉋が良いですね。 続きを読む 斧の柄が折れたので

曲げ加工の失敗談

材の反り修正でアイロンは何度も使ってきました。今回、椅子の背板で蒸しての曲げ加工を試してみました。

今まで背板の曲面は型板を頼りにバンドソーで粗木取りし、反り台鉋で削り出していました。が、厚みの均一性と作業効率が今一歩。
というわけで、均一の厚みで枘(男木)加工を済ませて曲げ加工をしてみようと。
材を濡らし水を含ませた当て布の上をスチームアイロン、というやり方は反り修正と変わらず面白味がない、新しく蒸して曲げようと思ったわけです。

削り出しの背板

D.チェア(山桜)2

曲げ加工の背板

曲げ加工の背板

 

蒸して曲げる

蒸して曲げる方法は一般的な曲木の方法ですが、有効な設備は持ち合わせていません。そこで思い立ったのが薪ストーブのヤカン。ヤカンに煙突を立ててその中に材をぶら下げて蒸そう! 続きを読む 曲げ加工の失敗談