木工作業の工夫3

細い材の加工では、機械の刃と指先や手先とが極めて近くなるため危険を伴うものです。中古機械の手押し鉋盤でも安全のために安全カバーが付いて来たりするのですが、20mmほどの高さがあり細い材の加工では邪魔になったりします。
今回は、細い材の加工での手押し鉋盤の安全カバー、傾斜盤での材の押さえについての工夫を。

 

手押し鉋盤の安全カバー

細い、薄い材の手押し鉋盤の加工では指先が否が応でも回転刃に近くなります。今年の冬、寒くって手袋をして加工していた際、左手小指の第二関節部分を削ってしまいました。手袋のみ削られたものの冷や汗ものでした。
そこで、メモなどを止める磁石の余り物を使い薄目の安全カバーを作りました。も少し薄いものにしたかったのですが、余り物で作ったため厚みは10mm程度となりました。面取りを多めに取って手指に引っ掛からないようにすることでそれなりに満足、安全確保です。
また、鉋盤の案内定規の下部の隙間が大きいためシナ合板を定規に貼り付けテーブルとの隙間を1mmにしました。こうすれば薄板がテーブルと案内定規との隙間に入り込んでしまうことはありません。滑りを良くするためにシリコンスプレーを吹き付けておきます。

鉋盤の安全カバー

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欅の高文机と高座椅子

15年程前に入手した欅板、決して上級品とは言えない材です。サイズも1140mm、幅が480 〜280mm、厚みが37mm、木目も面白味があるものの鉋掛けは苦労する扱い難い材です。 優良材ばかり使っていたなら薪にしていたかもしれません。が、この欅を生かすデザインを考えていくことは木との融合とも感じます。
材と向き合いながらアイディアスケッチを描きデザインを決めて行きます。また並行して組み部分の構成も考えます。最終的に選択したのが文机と高座椅子です。座椅子に高座椅子という語があるなら文机も高文机という語があっても良いじゃないか、と勝手に高文机という名称としました。

高文机と高座椅子

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四方反り鉋が‥‥

木工屋になって間もない頃、反り、南京、際(きわ)などの鉋を何点か入手しました。新品もあれば中古品もあります。数は大したことはありませんがその中で同サイズの反り鉋が3台あり、中古の1台は台頭に割れがあったりしていて痛みが激しいものでした。そこでその反り鉋の台頭を補修し欲しかった寸四の四方反りに改良しました。

反り鉋を四方反り鉋に

反り台の場合は刃口が真っ直ぐですが、四方反りは刃のRに合わせたR形状です。そのため四方反り形状にすると刃口は中央から両端に向かって広くなってしまいます。木っ端返しが効かない状態となるので刃口埋めが必要となります。

四方反り鉋1

改良当初に施した刃口埋めはとんでもなく下手くそで、刃口両端は大きく開いたままでまともな切削が出来ず使うことを敬遠していました。が、気を取り直し2年前に改めて刃口埋めを施したところ、いやいやこんなに良くなるとは!と頻繁に使うようになりました。

入手した時点で台は薄くなっていて、加えて四方反りにしたことで台頭、台尻の端はキレ寸前。使用頻度が高まり台直しも繰り返して来て、今回堅い欅板の座刳り。下端の擦り減りが大きく四方反りが反り鉋状態に。下端調整をやりかけたのですがもう限界かなぁ、と。今度時間をとって新しく台を作ることにします。その時は南京鉋も新調しよう!と思っているのですが、さてさて‥‥


桜はまだまだ

ようやく春の陽気が!と思いきや、1週間近く寒の戻り!
ここ数日、ニュースは桜の開花で賑わっているけれど、こちらはまだまだ。

3月25日、裏庭の桜桜はまだまだ

欅板での椅子の背もたれと座板の組みは105°。枘穴は止めにしたのですが作業効率を考えれば通しにした方が加工はずっと楽だと思います。その場合はもっと精度が求められ枘形状も見直す必要も出てくるでしょうが。

直立する前脚に3°傾斜の座板を蟻桟で保持するため、蟻にも角度を付けます。面倒な蟻桟加工にもなりますが同じ角度の板材をトリマガイドに貼り付ければ通常の加工と大差ありません。

座板に3度傾斜の蟻桟

初春の風景

近所を流れている大川でビワマスの稚魚の放流が行われていました。軽トラに5,000匹の稚魚を積んでいるとのこと。全てをこの川に放流するわけではないでしょうが。秋に2匹の遡上を目撃したことを話すと職員の顔がほころびました。さて今回の稚魚、どれくらい成魚になってくれるしょう。

裏庭にある梅がなんとか蕾を膨らませてきました。隣の桜はまだまだです。

3月24日、梅はまだ蕾

蕗の薹、昨年は少し摘んだだけだったのが幸いしてか、今年はたくさん出ています。開く前にボールに3杯摘み取り蕗味噌にして春を賞味しました。来年に向けて半分以上は残しておきました。

庭には土筆、そしてモグラの土木工事も。わたしのカラダも春めいてきたようです。


雪解けの3月

年明けから5回の寒波。とんでもない雪害に遭われた方々、心よりお見舞い申し上げます。こちらの屋根の雪は5層がしっかり確認できます(下の写真)。

わたしがまだ小学生の頃、羽咋では毎年1mくらいの積雪でした。屋根からの落雪が積もり家の中が昼間でも明かりを点けないといけないくらい暗くなっていたことや、吹雪の中を集団下校したことが思い出されます。その当時は、冬はこういうものだ、と思っていました。その後、温暖化が進み、今は砂漠への予兆??

当時、雪が腰まである足跡がない田んぼをラッセル(当時はこんな言葉など知らない)して登校したいと父親にカッパをねだり、毎朝ラッセル登校し7時に学校に到着。誰もいない……下校も田んぼでラッセル……一緒に登下校する友達を誘ったりしましたが……
ラッセルの跡を振り返り、ニンマリしていたわたし……

クロアゲハの象嵌

欅板の天板に、ローズウッドでクロアゲハを象嵌。拭漆だから黒く仕上がる目論見。あらまっ!木理がまんまだわ! まっ、いいか。

雪が解けて春へ

雪が解けて、猿たちが裏山から下りて来ました。野生動物はどうやって寒さを凌ぐのかしらん?カラダの作りが人と違うのは解らないでもないけれど、何かの工夫で寒さを凌げるものなら身に付けたい!などと……

昨日、裏庭の残雪の隙間に蕗の薹。今回は蕗味噌にしようとネットでレシピを確認。簡単じゃん!!春の苦味がしっかり残るように大きめにみじん切り。美味い!!

おまけ

おまけは、寒波の後のつらら。長いのは1mくらい。